高畑充希出演の連続テレビドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の第8話が30日に放送され、平均視聴率は前回から0.7ポイント増の11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。このドラマは、親や親戚たちから過保護にされて育った女子大生・カホコ(高畑)が1人の青年との出会いによって変化し、自分の中に眠っていた力に目覚めていくというストーリー。カホコに影響を与える青年・麦野初役で竹内涼真、カホコの母親・泉役で黒木瞳、父親・正高役で時任三郎らが出演している。
カホコは叔母の教子(濱田マリ)から、連れ帰ってきてしまった迷子の男児を警察に連れて行くのを手伝ってほしいと頼まれる。男児は児童施設から脱走していたことがわかるが、送り届けた施設でカホコは少年時代の初が描いた絵を目にする。初の母親が我が子に宛てた手紙を預かっていることを施設長から聞いたカホコは、半ば強引に初を施設に連れていく。
手紙を読んだ初はカホコとともに母親のもとを訪ね、必死に泣くまいと作り笑顔で「いつかあなたに負けないすっばらしい家庭作りますから」と強がってみせた。帰りのバスを待つ間、初はカホコがつくったおにぎりをむさぼり食いながら涙を流す。カホコはそんな初の姿を見て立ち上がり、「カホコの胸貸してあげるから、思い切り泣いていいよ」と彼の頭をぎゅっと両手で抱きしめた――という展開だった。
初は今までずっと本当の感情を押し殺して強がり、誰に対しても過度に期待したり親しくなったりしないようにして自分の心を守っていたと思われる。そんな初が初めて自分の素直な気持ちをあらわにし、捨てられた子犬のような目でカホコを見上げながらみっともなく泣く姿に、女性視聴者は大興奮。「初くん死ぬほどかわいいんですけど」「キュンキュンしすぎて胸張り裂けそうやった」「竹内涼真が母性本能を持つ全ての人類を皆殺しにする回だった」といった感想がネット上に多数書き込まれた。
この場面はカホコが初の胸を借りて泣いた第2話との対比になっており、カホコが初を甘えさせてあげることができるほどに成長したことに感動する声も多かった。これまでの展開でもカホコが徐々に成長していることはそれなりに描かれてはいたものの、その成果が明確に誰かの役に立った場面はほとんどなかったため、今回の「気づいたら初と立場が逆転するほどまでに成長していた」という描写はとても良かったしスッキリした。