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今注目すべき若手女優3人!『ナイト・ドクター』で好演、人気急上昇中の岡崎紗絵ほか

文=上杉純也/フリーライター
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「岡崎紗絵Instagram」より

 今年7月クールの連続ドラマは揃って、いよいよ大詰めを迎える。各ドラマがどんな結末を迎えるか興味深いところだが、忘れてはならないのが、脇を固める助演としてキラリと光る才能を発揮した若手女優たちだ。

 そこで今回は、19~22時台のプライムタイムで放送されている連ドラに出演し、今後ますます活躍が期待される“注目の若手女優3人”を紹介したい。

岡崎紗絵

 1人目は『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)から。本作は夜間勤務専門の救急医のナイト・ドクターとして勤務する医師たちの青春群像医療ドラマ。招集された6人のナイトドクターのひとり、高岡幸保を演じている岡崎紗絵(25)に注目したい。

 もともと彼女は2012年8月に開催された雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルオーディション“ミスセブンティーン2012”に広瀬すずらと合格し、同誌の専属モデルとしてデビュー。現在は女性ファッション雑誌「Ray」(主婦の友社)の専属モデルを務めるかたわら、15年から本格的に女優業に進出した。

 同年7月公開の映画『脳漿炸裂ガール』(KADOKAWA)で映画初出演を果たすと、10月には『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)で連続ドラマにも初出演。以後、16年に『仰げば尊し』(TBS系)、18年に『ブラックペアン』(TBS系)、19年に『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)などの話題作に出演して存在感を発揮。着実にステップアップしてきた。

 19年には深夜ドラマながら『猪又進と8人の喪女~私の初めてもらってください~』(カンテレ/BSフジ)ではヒロインに抜擢され、コメディに初挑戦。端麗な顔立ちからは想像もつかない大胆な変顔を連発するなど新境地を開いている。今年1月に、2夜連続で放送されたスペシャルドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)でも“第200期風間教場訓練生”の1人として出演。誰にでも人当たりの良い優等生・伊佐木陶子役を演じたことは記憶に新しい。

 一方、スクリーンでは20年1月公開の映画『mellow』でヒロインの古川木帆役を好演するなど、今、勢いに乗っている若手女優の1人といえよう。ちなみに、彼女は『ナイト・ドクター』以前にも医療系ドラマに出演している。20年1月クールに放送された『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)である。このとき演じたのは、“がん診察のスペシャリスト”と呼ばれる腫瘍内科の研修医・夏樹奈海役。いつも前向きな努力家だが、たまに頑張りすぎて空回りしてしまうキャラを熱演していた。

 かたや『ナイト・ドクター』で演じているのは、高飛車だが頭の回転が速く、医師としての責任も兼ね備えたキャラ。ただ、人生を仕事だけに捧げるのではなく、どんなに忙しくても、いつも見た目に気を遣い、女子力を保つための努力も怠らない。一見すると、“才色兼備のデキるナイト・ドクター“に見えるが、実は「ありのままの自分を受け入れてくれる人なんていない」と思い込んでいる孤独な女性だった。さらに、相手に気に入られるため、常に相手に合わせようとする依存体質……という心に葛藤を抱えている人物。岡崎はこの難しい役柄を見事に好演、クセがありすぎるチームのメンバーの中でも、一際異彩を放つ存在となった。今後もますます演技力に磨きがかかりそうだ。

白石聖

 2人目は『推しの王子様』(フジテレビ系)に出演している白石聖(23)だ。彼女は19年に“美少女タレントの登竜門”とされる結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)の第12代目CMガールに起用されており、お馴染みの人も多いのではないだろうか。

 ただ、芸能界入りは15年と早く、きっかけは高校2年生の夏休みに、原宿の竹下通りでスカウトされたことだった。そこから16年6月に『AKBラブナイト 恋工場』(テレビ朝日系)の第13話で待望の女優デビューを果たすと、同年7月クールの『仰げば尊し』(TBS系)で連ドラ初出演。以後、18年の『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)、19年の『だから私は推しました』(NHK総合)、20年の『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)と、確実に実績を残してきた。

 その間、ドラマではヒロイン役と主演作も合わせて8作経験。特に昨年夏に放送された連ドラ主演作『恐怖新聞』(フジテレビ系)での“怪演”は記憶に新しい。

 映画にも8作出演しており、今年6月に公開された『胸が鳴るのは君のせい』では、一度フラれてしまっても片思いを諦めない真っすぐなヒロイン・篠原つかさ役を好演。原作の魅力を守りながら、実写だからこその表現でつかさを見事に演じきった。

 そして本作、『推しの王子様』である。本作はゲーム制作のベンチャー企業が舞台。その社長が比嘉愛未演じる主人公で36歳の日高泉美。泉美は、“残念すぎる23歳”五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるため奮闘する。そのなかで白石演じる古河杏奈は、泉美に憧れてインターンとして働く大学3年生。非常に高い女子力を誇るうえ、航の同郷の幼なじみで、当初は密かに想いを寄せる役だった。

 ところが泉美と航が別れたことで、航にアプローチ。結果的に付き合うこととなったのだが、本当は航も泉美も両想いだった……という、かなり難しい展開。そこで古河は、一途に航を想う女性を健気に演じ、強いインパクトを残した。ただ、こうした正統派の女性だけでなく、彼女は『恐怖新聞』のようなぶっ飛んだ世界観を持つホラー作品でも、その美が際立つ点が優れている。サバイバルゲームを題材とした深夜ドラマで、主演作でもあった『ガールガンレディ』(毎日放送製作)でもそうだったが、彼女の透き通った肌には深紅の血が実によく似合うのだ。

工藤美桜

 そして最後の3人目は『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系)の工藤美桜(21)だ。都知事の命で新設された救命救急のプロフェッショナルチーム“TOKYO MER”が、重大事故、災害、事件現場に飛び込んで活躍する様を描く本作は、チームのメンバーが“1人も死者を出さない”というミッションのもと、東京都の危機管理対策室と連携を取りながら人命救助に当たる。活動終了後には毎回、危機管理対策室からケガ人の数が報告されるが、そのシーンでクローズアップされているのが、「死者は、ゼロです!」のセリフでお馴染みの、工藤演じる危機管理対策室のメンバー・清川標なのである。

 工藤は15年、16歳のときに特撮ドラマ“仮面ライダーシリーズ”の『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)に出演。仮面ライダースペクター、深海マコト(山本涼介)の妹・カノンを演じて本格的な女優デビューを果たしている。

 そこから5年後の20年、今度は20歳で再びテレビ朝日日曜朝の東映特撮作品にレギュラー出演することになる。“スーパー戦隊シリーズ”の第44作『魔進戦隊キラメイジャー』で女戦士のキラメキピンク、大治小夜役を演じ、新條由芽(キラメイグリーン/速見瀬奈役)とともにダブルヒロインを務めている。

 さらに今年5月、アプリサービス“東映特撮ファンクラブ”で独占配信されたオリジナル作品『仮面ライダーセイバー×ゴースト』で深海カノン役を再演。さらに6月から配信された続編の『仮面ライダースペクター×ブレイズ』では、深海カノンから“仮面ライダーカノンスペクター”に変身。女性キャストで初めてスーパー戦隊と仮面ライダーの両シリーズでヒーローに変身するという快挙を達成している点は注目に値しよう。

 映画も、仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズを筆頭に12本に出演。さらに女優以外ではモデルとしても活躍し、今年4月発売の『with』(講談社)6月号からはレギュラーモデルを務めている。

 そんな彼女は、この『TOKYO MER』が『キラメイジャー』後初となる連続ドラマとなった。演じる清川標はTOKYO MERチームが出動した際に、室長の指示のもと活動をサポートする役目を担っている。要はMERメンバーが急行する現場の被害状況などをわかりやすく、正確に伝達しなければいけない役。そのため、撮影前に滑舌を猛特訓したそうで、まさにその成果が画面から伝わってくる。

 また、ときに年齢に似合わない大人っぽい演技をみせる点も見逃せない。実は演技の引き出しが多い女優なのである。

 最後にあえて1人追加するなら、『ナイト・ドクター』で深澤新(岸優太/King & Prince)の病弱な妹・深澤心美を演じている原菜乃華(18)の名を挙げておきたい。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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