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肝臓で解毒を司る酵素の中にシトクロムP450というものがあり、そのなかの分子種のひとつであるCYP3A4の阻害剤(アゾール系抗真菌剤、マクロライド系抗生剤)とアディーの相性は悪いらしく、危険な低血圧、さらには卒倒(気絶・失神)を起こす危険性があるとされています。
同様にアルコールとの相性も最悪で、低血圧などから失神を引き起こすリスクが高いとされています。この場合の失神は、放置していると死に至る可能性もあります。実験では24人中6人が飲酒との併用で起立性低血圧を起こしています。また服用者の1%前後にふらつき、吐き気、だるさ、不眠などが起こるとされており、その副作用から服用をやめてしまう可能性もあります。
FDAのテストでも副作用が懸念されており、なんとか認可にこぎ着けたものの、しばらくはごく一部の薬局でしか取り扱えないようになっています。
このように、女性用バイアグラといっても、そもそもの処方適応は閉経前の没交渉状態の中高年女性がターゲットであり、長期服用によって性欲を取り戻させるのが目的の薬であり、若い女性を「その気」にさせる目的の薬ではないという点が重要です。
現時点では、国内で試しようがなく入手も困難で、日本人に対してどの程度の効果を持つかも不明という状況です。
(文=へるどくたークラレ)
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