ソフトスポンジ(4個入り)/73円
夏場は菌の繁殖率も高くなるので、つけ置き洗いもなかなかできず、せっせと洗い物をこなさなければならない。そんな毎日の洗い物に欠かせないのがスポンジだが、消耗品であるがゆえに、なるべくコスパのいいものを選んでおきたいところ。
しかし、安すぎるのも考えものだ。情熱価格の「ソフトスポンジ」は、4個入りで73円という驚愕の安さを誇っている。一般的な他ブランドのスポンジが1個150円前後なことを考えると、破格の値段といえるだろう。
だが、うまい話には裏があるというべきか、このスポンジの使用者からは「すぐにヘタってしまい、泡立ちも悪い」との声が多く寄せられているのだ。しかも、裏面の固い部分には研磨材が織り込まれていないので、汚れを落とす性能も決して高いとはいえないのが実態なのである。
めんつゆ 二倍濃縮 1000ml/170円
夏バテ気味なときに重宝する食事といえば、サッパリ涼やかなそうめんだろう。キリッと冷やした麺を、香り高い麺つゆに浸してすすれば、夏の疲れも吹っ飛ぶというもの。だが、そんな場面に欠かせない麺つゆにも、実は落とし穴商品がある。
ドンキオリジナルの「めんつゆ」は、たっぷり1000mlも入って170円と、相場から見ても格安だ。しかし、その成分表を見ると食欲が減退してしまうかもしれない。
具体的には、しょうゆや鰹節エキスなどの主成分に加えて、スクラロースのような合成甘味料や、カラメル色素などの合成着色料がふんだんに含まれているのだ。こうした合成甘味料の原価がいくら安いとはいえ、健康のことを思うと、あまりいい気はしないだろう。さらに、実際にそうめんを食べる際に使ってみたが、非常に甘ったるく感じたのが正直なところだ。
香り高い 純正ごま油(200g)/278円
夏のだるさを吹き飛ばすには、スタミナ料理が効果的。ビタミン豊富な野菜や、たっぷりの肉を強火で炒めて食べるのは、夏を乗り切る秘訣のひとつといえるだろう。
そこで重宝するのがごま油だが、スーパーに行くと、手づくりの高級品からコスパのいいお手頃価格のものまで、今やごま油の品揃えは非常に充実している。なかでも、ドンキの情熱価格の「純正ごま油」は278円と、業界でもトップクラスの安さだ。原材料もごま油のみでシンプルだし、香りもいい。
では、なぜ今回“買ってはいけない”に挙げたのかというと、容器のフタ部分に難があるからだ。このフタはへたりやすく、容器を大きく傾けて使用するとヘナヘナと下がってきてしまい、流れ出ている油と接触してベトベトになってしまうのである。地味ではあるが、なかなかに厄介な欠点だ。
情熱価格は、あのドンキのプライベートブランドだけに、相場からいってもかなりの低価格を実現しており、高クオリティなものも多い。しかし、それと同時に残念な商品が混ざってしまっていることも事実だ。今年の夏は、ドンキに行った際には慎重な買い物を心がけてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)