ハンバーガーチェーンのモスバーガーが苦境に立たされている。同チェーンを展開するモスフードサービスが発表した2019年3月期連結決算によれば、純損益は9億円の赤字。2008年3月期以来、実に11年ぶりの赤字転落となってしまったそうだ。
業績に大きな影響を与えたと思われるのが、昨年8月、関東甲信地方の複数の店舗で発生した食中毒問題。モスバーガーはこれまで、“値段は少し高いが高品質”というイメージで地位を築いてきただけに、それを脅かす衛生管理上のトラブルが、客足を遠のかせる決定的な要因となってしまったようだ。
このように低迷にあえぐモスバーガーだが、同チェーンでしか食べられないようなメニューが数多くあるのも事実。一度食べればファンになってしまうであろう魅力的な商品も存在しており、食べずにスルーしてしまうのは、あまりに惜しいのではないか。
そこで今回は、「この夏、買うべきモスバーガーの商品5選」を「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が独断でセレクトした。この記事をチェックすれば、きっと今すぐにでもモスバーガーに行きたくなるはずだ。
海老カツバーガー/390円(税込、以下同)
揚げ物が挟まれているバーガーは、油のせいで胸やけしそうで、夏に食べるには不向きだと考えている人もいるかもしれない。しかし、モスバーガーの「海老カツバーガー」には、低脂肪な海老のカツが使われているだけでなく、たっぷり乗ったキャベツによりさっぱり感がプラスされているため、脂っこさはほとんど感じない。
レモンタルタルソースにも酸味があり、夏にも合うこと間違いなし。海老カツのサイズも大きく、390円とは思えないボリュームなので、コスパ面からもおすすめできるメニューだ。
テリヤキバーガー/360円
モスバーガーが他チェーンに先駆けて1973年に開発して以来、すっかり看板商品となっている「テリヤキバーガー」は、鉄板メニューとして外せない。
醤油に加え、隠し味として味噌が使用されている甘辛いオリジナルソースは、深いコクのある仕上がり。さらに、ソースと相性抜群のシャキシャキレタスがハンバーガーパティと一緒に挟まれているため、夏でもしつこさとは無縁なまま食べきることができるはずだ。
日本人なら誰もがおいしいと感じるようにチューンナップされているこのバーガーを味わえば、「さすがテリヤキバーガーの元祖」と感心すること間違いなし。モスバーガーが苦境にある今だからこそ、応援の意味を込めて購入してみてはいかがだろうか。