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武蔵小杉&二子玉川が「住みたい街」で大幅ダウン…「穴場の街」1位は世田谷代田

構成=長井雄一朗/ライター
武蔵小杉&二子玉川が「住みたい街」で大幅ダウン…「穴場の街」1位は世田谷代田の画像1
武蔵小杉の高層ビル・マンション群(「Wikipedia」より)

 大東建託は「いい部屋ネット 住みたい街ランキング2020<首都圏版>」を発表した。「住みたい街(駅)ランキング」は「吉祥寺」「横浜」「恵比寿」がトップ3となり、「穴場の街(駅)ランキング」は「世田谷代田」「東大前」「元町・中華街」がトップ3となっている。大東建託賃貸未来研究所所長・AI-DXラボの宗健氏が6月18日にオンライン記者発表会を行い、内容について解説した。

みなとみらいが急浮上した理由とは?

 まず、「住みたい街(駅)ランキング」のトップ10は以下の通りだ。

1.吉祥寺

2.横浜

3.恵比寿

4.みなとみらい

5.鎌倉

6.自由が丘

7.中目黒

8.新宿A(エリア)

9.大宮

10.池袋

「昨年は23位だったみなとみらいが4位に急浮上しています。これは、選択方式をフリーワード・サジェスト方式に変更したことに起因します」(宗氏)

武蔵小杉&二子玉川が「住みたい街」で大幅ダウン…「穴場の街」1位は世田谷代田の画像2
大東建託賃貸未来研究所所長・AI-DXラボの宗健氏

 今回の調査では、たとえば「横浜」と入力すると、「横浜・みなとみらい・桜木町」というふうに周辺の駅が候補に表示される仕組みを導入したという。ちなみに、「横浜」入力後の選択駅は、「みなとみらい」が23%、「桜木町」が7%だった。

 また、「住みたい街は特にない」が39.5%、「今住んでいる街が住みたい街(駅)」が12.9%という結果になった。「よく遊びに行く駅」では、1位「新宿A」、2位「池袋」、4位「渋谷」、5位「横浜」、9位「大宮」、10位「吉祥寺」と、「住みたい街(駅)」とかなり重複していることもわかる。

「首都圏では、商業施設が集中する地域は住みここちが悪くなる傾向にあります。しかし、『住みたい街』では知名度の高い街が上位にランクインすることが多い。私は、『住みたい』と『よく遊びに行く』で重複しない場所に注目しています。たとえば、『鎌倉』や『自由が丘』は『住む』という点では人気が高いと考えていいのではないでしょうか」(同)

 前年の調査では、若い女性にとって住みここちが良い街の傾向も明らかになっている。メディアでは“港区女子”が話題になるが、堅実な女性は「家賃が手頃」「商店街が充実している」街を高く評価しているため、品川区の戸越銀座や板橋区の大山商店街のエリアは評価が高いという。

 また、昨秋に東日本を襲った大型台風の影響が「住みたい街(駅)」に顕著に出ている。たとえば、大きな被害が伝えられた武蔵小杉は11位から20位に、同じく多摩川に近い二子玉川は6位から13位にランクダウンしている。

「穴場の街」は小田急線の世田谷代田が1位に

 また、「穴場の街(駅)ランキング」のトップ10は以下の通りだ。

1.世田谷代田(小田急線)

2.東大前(東京メトロ南北線)

3.元町・中華街(みなとみらい線)

4.センター北(ブルーライン)

5.南阿佐ヶ谷(東京メトロ丸ノ内線)

6.柏の葉キャンパス(つくばエクスプレス)

7.北山田(グリーンライン)

8.戸越公園(東急大井町線)

9.たまプラーザ(東急田園都市線)

10.はるひ野(小田急多摩線)

「『住みここち<駅>ランキング』3位の世田谷代田、同5位の東大前、同8位の元町・中華街がトップ3です。『穴場の街』トップ50のうち、『住みたい街』でもトップ50以内だったのは、たまプラーザ(24位)、桜木町(46位)、横浜(2位)、浦和(11位)、世田谷(34位)の5駅のみとなりました。なじみの薄い街もあるかもしれませんが、いずれも手頃な家賃で住むことができます」(同)

 近年、穴場の街として人気の北千住は家賃高騰が伝えられるなど、知名度の上昇に伴い“穴場”としての魅力は薄れつつあるが、今後はどの街が人をひきつけていくのだろうか。

(構成=長井雄一朗/ライター)

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