山尾志桜里の精神構造…不倫疑惑相手を顧問起用、「自分は特別な人間」という強烈な特権意識
不倫疑惑が報じられた相手を政策顧問に起用
山尾志桜里衆院議員の事務所の政策顧問に週刊誌で不倫疑惑を報じられた倉持麟太郎弁護士が就任すると報じられ、物議を醸している。そのうえ、地元後援会会長が辞任した。この会長は、9月に倉持氏との不倫疑惑が報じられたときは「脇が甘い」と苦言を呈していたし、山尾氏が倉持氏を政策顧問に起用する意向を固めたときも「はっきり言ってノー。タイミングとしてノーだ」と難色を示した。
苦しい選挙戦を支えた恩人である会長の辞任は山尾氏にとって痛手になるはずだ。それだけの犠牲を払ってでも倉持氏を政策顧問に起用した山尾氏の精神構造を分析すると、高学歴エリートにありがちな次の3つの特徴が認められる。
(1)強い特権意識
(2)過去の成功体験の過信
(3)想像力の欠如
まず、「自分は特別な人間だから普通の人には許されないことでも許される」という特権意識が強いように見受けられる。たしかに、東大法学部出身で、司法試験に合格して検事になり、その後衆院議員に転身した華麗な経歴のうえ、ミュージカル「アニー」で主役を務めたほどの美貌の持ち主なので、強い特権意識を抱いても不思議ではない。
また、過去の成功体験を過信しているようにも見える。もちろん、東大に入り司法試験を突破した自分自身の頭脳を過信しているのだろうが、それだけではない。倉持氏との不倫疑惑が報じられた際に「男女の関係はない」と繰り返し、ホテルでの宿泊も「1人だった」と強調した結果、逆風の中でも再選を果たした成功体験が大きいのではないか。
親密そうなツーショットの写真や動画を撮られても何とか切り抜けて再選されたので、今後万一同様の報道があっても逃げ切れる自信があるのかもしれない。第一、週刊誌もさすがに室内で男女の関係になる決定的瞬間を撮影することはできないだろう。
さらに、不倫相手と報じられた男性を政策顧問に起用すれば、世間がどんな反応をするのか想像できないのではないかと疑わざるを得ない。たとえ、想像できても、そんなものは無視すればいいという傲慢さがあるようにも見えるが、この傲慢さは強い特権意識と密接に結びついている。
こうした想像力の欠如は、「公私に一線を引かせていただく」という山尾氏の主張の一因になっている。もちろん、筆者は個人的には「政治家は政治をきちんとやればいいので、プライベートな部分に過度に踏み込むべきではない」と考えており、政治家の不倫を鬼の首でも取ったように叩く風潮を苦々しく思っている。