22日、第48回衆議院選挙の投票が行われ、自民党単独で過半数(233議席)を上回り、自公与党合計で3分の2をうかがう勢いだとメディアは一斉に報じている。一方、小池百合子東京都知事が代表を務める希望の党は苦戦しており、立憲民主党と野党第一党を争う構図となっている。
今回の衆院選勝利となった自民党の選挙責任者である二階俊博幹事長は、同日放送されたテレビ番組『TXN衆院選SP 池上彰の総選挙ライブ』(テレビ東京)に中継で出演した。
まず、司会のジャーナリスト・池上彰氏が「(自民党が)勝ったという評価ですね?」と質問すると、二階氏は冒頭から憮然とした態度で「我々が予想しておった以上の成績が上がっておるわけです」と回答。続けて、安倍晋三首相が二階氏を「自民党でもっとも政治的技術を持った方」と評価していることについて、「なぜ二階さんには評価が集まるのでしょうか?」と聞かれると、二階氏は「私が(評価を)集めてきたわけでもありませんし、好んでそういうことに努力しているわけでもありません。あんまり、“いい質問”じゃないですね」とコメントし、露骨に不愉快そうな表情を見せた。
さらに、今回の選挙で自民党が、同じ選挙区内で同党系議員同士を戦わせて、勝ったほうを党公認するという裁定をしたことについて、池上氏が「幹事長として無責任な態度じゃないですか?」と指摘すると、二階氏は次のように反論した。
「(無責任では)ないですね。一番いい態度ですよ。その前に、そういうことのための協議も何回もやりましたが、決着がつかないから、最後は勝利したほうが中心になってくるから、地元の政治をおやりいただく。なんにも困ったことはないじゃないですか」
最後に、池上氏が「こういうやり方をするから、よく“老練な政治家”と言われるんじゃないですか?」と聞くと、二階氏は「そんな呼ばれ方は聞いたことがないね」と素っ気なく返した。
中継中、二階氏は終始、体と顔をカメラに対して横にしたまま質疑応答に対応し、憮然とした表情を浮かべていた。
与党の要職にある政治家としては異例ともいえるテレビ生中継中の二階氏の対応について、インターネット上では、「表舞台に立たないほうがいい」「二階氏にとってはいい質問じゃなくても、国民にとってはいい質問」「あまりオゴルな」「老害な政治家」「なぜ当選するかわからん」などと批判を呼んでいる。
(文=編集部)