毎日の仕事で土日もゆっくり休めず、疲れが蓄積されている方、多くいますよね。疲れは大きく「末梢疲労(肉体的疲労)」「中枢性疲労(精神的疲労)」に分けられ、筋肉を酷使した疲れである末梢疲労は、ゆっくり寝たりマッサージをしたりすれば緩和されます。ストレスや緊張状態からだるさが生じる中枢性疲労は、趣味や休暇でリフレッシュしたり、環境を変えたりすることで緩和されることがあります。
では、食べ物で疲れを取ることはできるのでしょうか。今回は疲れを取る抗疲労食品についてご紹介します。
疲れに良いと思われている食べ物は本当に良い?
仕事のあとのビール、パンチの効いたニンニク料理、夏バテ予防とされているうなぎ、パワーがつきそうなステーキ……。どれも疲れた時に食べると元気になる感じがしますよね。ビールはカラカラになった喉を潤し、ニンニクはエネルギー代謝を活発にするアリシン、うなぎやステーキには疲労回復に働くビタミンB1などが含まれていますので、疲労回復のサポートをしてくれます。
しかし、ものすごく疲れているときは、胃腸機能も低下していることが多く、これらの食品を食べると胃もたれしたり、悪い酔いしたりすることも。特に油の多いうなぎは消化に時間がかかるし、匂いのするニンニクは仕事にも差し支えが出てしまいます。そんなときに、ぜひ食べてほしい抗疲労食品があるのです。
疲れに効果的と明らかになっている食べ物
実は、「だるさや疲れを取る」と効果が証明されている食べ物があります。これは、運動機能向上作用や抗疲労作用、脳疲労回復作用があり、末梢疲労や中枢性疲労に働きかけます。その成分は、イミダゾールジペプチド。疲れを取るために必要なイミダゾールジペプチドは1日200mgを2週間続けて摂ると良いとされています。
では、どんな食べ物を食べれば良いのでしょうか。それはとっても身近な食べ物、鶏むね肉です。鶏むね肉100gにイミダゾールジペプチドが約200mg入っているので、1日100g(3分の1枚強)を食べることで抗疲労効果が期待できます。コンビニエンスストアやスーパーでも人気の「サラダチキン」は、鶏むね肉が原料となっているものが多く、100g強の鶏むね肉が手軽に摂れます。