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阪神・和田監督、不倫暴露報道の裏に、“物言う”親会社の圧力と寂しい懐事情

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『諦めない力 虎の挑戦』(宝島社/和田豊)
 プロ野球・読売巨人軍との首位攻防戦最中、7月4日発売の「週刊新潮」(新潮社/7月11日号)で、タレント・星奈々に、1軍打撃コーチだった2005年から約2年間不倫関係にあったことを暴露された阪神タイガースの和田豊監督だが、発売前日の同3日、球団を通じて「シーズンが大事な時期に、一個人のことで一部週刊誌をにぎわせてしまい、関係者やファンの皆様には大変申し訳なく思っております」とのコメントを出して謝罪。同球団の四藤慶一郎球団専務は「プライベートのことなので、球団としてコメントすることはありません」と不問とすることを強調しつつ、「関係者には自覚を持った行動をすることを、今後も徹底させていきます」と述べた。

 同誌によると、歌手・松田聖子の大ファンだった和田監督と、聖子のモノマネを得意にしている星は03年に知り合い、和田が妻子持ちにもかかわらず不倫関係に発展。星は同誌で05年のハワイ優勝旅行にも同行したことなどを告白。和田監督の妻にバレてしまったため、07年末に関係に終止符が打たれていたという。しかし、関係解消後も連絡を取り合っていたそうで、星は何度も復縁を迫った末、6月には和田氏と球団に連絡を入れ、「やり直すか、失業などによる逸失利益8000万円を払うか」と詰め寄ったが、和田監督は同28日に弁護士を交えた電話のやりとりで「やり直すことはもうできない」と星の要求を突っぱねたという。

「昨年、巨人の原監督が不倫からトラブルに発展した相手に1億円を支払って解決していたことが、『週刊文春』(文藝春秋)で報じられたものの不問となったが、読売グループならば原監督を守るためなら1億ぐらいは用立てるだろう。ところが、ドケチ球団の阪神は和田監督のトラブルをもみ消すために8000万円も用立てるはずがなく、和田監督は自力で解決するしかなかった。とはいえ、和田監督は星に松田聖子のモノマネでの肉体関係をせがんでいたといううわさもあり、かなり楽しんでいたようだが……」(球界関係者)

 結局、和田監督は星に対して「ゼロ回答」での解決を選んだだけに、今後、星サイドがどう動くかが注目されるが、6月28日まで回答を引き延ばしたのにはそれなりに理由があったようだ。

「阪神の親会社である『阪急阪神ホールディングス』の株主は、球団に対しても『物言う株主』が多いことで知られている。昨年の株主総会時期はBクラスに低迷していたが、『最近、若手が育っていないのが気になるところ。特に2軍は見に行っても、なんも面白くない。選手の声も出ていない』『外から城島や小林(宏)を呼んでも活躍していない。給料は高いのに、不良債権を抱えているだけだ』など球団批判が相次ぎ、南信男球団社長は平身低頭で謝罪するしかなかった。

 今年は6月14日に株主総会が行われ、同時期は巨人と首位争いをしていたが、それまでに和田監督の問題が公になっていれば株主から解任の声が上がった可能性が高いだけに、和田監督と球団サイドが話し合い、回答を引き延ばしたようだ」(同)

 和田監督は今年3年契約の2年目。現在は巨人と首位争いを繰り広げ、シーズンで2位ならば昨年までの2年連続Bクラスからの大躍進。CSシリーズでのさらなる上位進出の可能性もあるだけに、解任はなさそうだが、今後の動向が注目される。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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