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ドンキ、他社製を検討すべき5品…切りにくいラップ、フニャフニャ食感の唐揚げ

文=A4studio
ドンキ、他社製を検討すべき5品
MEGAドン・キホーテの店舗

 高機能な雑貨や日用品の豊富な取り揃えで人気を確立している総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」。近年はプライベートブランドの「情熱価格」をリニューアルし、消費者の気持ちに寄り添った“ピープルブランド(PB)”をそのコンセプトとして掲げたことでも注目を浴びている。

 こうした施策の影響もあってか、2022年5月3日時点で、MEGAドン・キホーテやドン・キホーテUNYなどを含めた国内の店舗数が434店舗を記録するなど、着実な成長を見せている。そのほか、電子マネーアプリ「majica」などを使用した消費者に、無料でレジ袋をサービスする店舗を設けるなど、消費者が求めているサービスを的確に捉えている印象だ。

 しかし、そんなドンキが展開する「情熱価格」の商品のなかには、良品に紛れて少々注意が必要なものも紛れていることもある。そこで今回は、そんな「情熱価格」の“今夏、要注意なドンキ商品”を5つピックアップしたので、お買い物時の参考になれば幸いである。

からだ想いラップ 100m/217円(税込、以下同)

ドンキ、他社製を検討すべき5品…切りにくいラップ、フニャフニャ食感の唐揚げの画像2

 電子レンジを使った料理などで活躍するラップだが、なかには様々な添加物を使用した商品もあることをご存じだろうか。もちろん、添加物があるからといって、ただちに健康被害があるわけではないが、心情的には避けたいと考える人も少なくないはず。

「情熱価格」のこの「からだ想いラップ 100m」は、そんな消費者心理に配慮して“添加物を一切使用していない”ことがウリ。本品裏面の添加物名の欄には堂々と「なし」の文字が輝いている。だが、そんな材料面での配慮の裏で、使いやすさに少々難があるようだ。

 というのも、大手ブランドのラップであれば、ラップの箱を内側にひねるだけで簡単に切れるものが主流となっている。だが、本品は手で箱の端を持ち、箱を外側に開くように素早く動かさないとうまく切れないことが非常に多いのだ。少々使い勝手の悪さが気になってしまうので、その点を踏まえて購入を検討してもらいたい。

99%除菌ウェットティッシュ ノンアルコールタイプ 60枚×3P/261円

ドンキ、他社製を検討すべき5品…切りにくいラップ、フニャフニャ食感の唐揚げの画像3

 いまだコロナ禍が続いているため、外出時に手を拭くためのウェットティッシュを持ち歩いている人も少なくないだろう。だが、情熱価格のこのウェットティッシュは、メリットとともにデメリットも目立つ商品と言わざるを得ない。

 本品は、天然由来の揮発成分であり、除菌効果もあるフェノキシエタノールを使用しているほか、クエン酸、ヒアルロン酸Naを配合しているので、手がヒリつきにくいのが魅力的。加えて、60枚入りのパックが3つも入って300円以下、ひとつ87円と、かなり経済的なのも嬉しい。

 だが、懸念点もある。それはティッシユの生地がふわふわすぎて、手やテーブルなどを拭こうとすると、すぐにボロボロになってしまうことだ。しっかりと汚れを落とすには、ある程度の硬さや丈夫さがいるが、本品は手触りや潤いを重視しすぎたのか、耐久性に難あり。好みの問題もあるだろうが、しっかりした素材のウェットティッシュがほしい場合は、避けたほうが賢明かもしれない。

トイレの泡落ちくん本体+付替えせっけん/206円

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 湿度が一気に増してきた夏場は、汚れがちな水回りを清潔に保っておきたいものだ。とりわけ、トイレの便器などはカビや雑菌が繁殖しやすいので、貯水タンクの上部に据え置き式の洗剤を導入している家もあるだろう。本品もそんな据え置き式の洗剤なのだが、少々気になる部分がある。

 この商品はドン・キホーテと、メラミンスポンジの「激落ちくん」で有名なLEC(レック)とのコラボ商品。非イオン界面活性剤と両性界面活性剤のダブル泡パワーで、実際にトイレの汚れはきれいに落としてくれる。

 問題なのは、設置するときだ。というのも、土台部分に洗剤の入ったボトルを差し込んで使うのだが、この差し込みがかなり硬いのだ。両手でグッと押し込まないと上手くはまらず、はまり切っていない状態で使ってしまうと液漏れの原因になってしまう。類似商品では、簡単に設置できるものがあることを考えると、わざわざこちらを選ばなくてもいいのではないかと思えてくる。

粉末緑茶/321円

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「情熱価格」はオリジナルの食品にも力を入れている。この商品は、ほろ苦いうまみの緑茶が手軽に楽しめる粉末状のお茶で、その味は多くの消費者から高い評価を獲得しており、その点に関しては、おすすめ商品と言ってもいいだろう。

 だが、問題はそのお茶をつくるときに見えてくる。というのも、本品は粉を混ぜる際に非常にダマになりやすいのだ。多くの粉末緑茶は、熱したお茶を入れてかき回せば、すぐに溶けてくれるのが良いところだが、この商品はスプーンなどでダマを潰しながら丁寧に混ぜる必要があり、少々面倒なのである。

 本品は冷水でもつくれるという触れ込みだが、実際に冷水でつくってみたところ、熱湯時よりもダマになりやすかった。もちろん、丁寧にかき混ぜていけば飲むこと自体に問題はないのだが、簡単につくれることを重視する方は、購入は十分に検討すべきだろう。

冷凍唐揚げ/645円

ドンキ、他社製を検討すべき5品…切りにくいラップ、フニャフニャ食感の唐揚げの画像6

 最後も食品系の商品からピックアップ。こちらはジューシーな冷凍唐揚げが、なんと1kgも入っているというお得な商品。公式サイトでは「からあげ好きの開発者も大満足の商品です!」とうたわれているのだが、少々難点も目立つ。

 本品は、凍ったまま電子レンジで加熱して調理する商品。パッケージの裏面には4個を解凍するのに、「600wの電子レンジで約1分30秒加熱」と表記されているのだが、実際に記載通りに加熱してもカチカチに凍ったままだった。もちろん使用する電子レンジにもよるのだろうが、筆者が調理した際は追加で1分ほど加熱しなければならなかった。

 また、それ以上に気になったのは、食感のクオリティだ。味付け自体は醤油としょうがの効いた味で美味しく食べられたのだが、衣がサクサクしておらずフニャフニャな食感となっているのだ。唐揚げのカリッとした食感をイメージして食べると、実際はベチャベチャしているため面食らうだろう。

 肉自体もミンチ肉を固めたようで、鶏肉のプリッとした食感はあまりない。もちろんこうしたジャンクさが好きな人であれば問題はないだろうが、購入時にそのことをよく考慮したほうがいいだろう。

 日々良品を生み出そうと企業努力を重ねているドンキの「情熱価格」。多くの商品は、そんな努力の甲斐あって素晴らしいのだが、なかにはまだまだ改良の余地がある商品もあるようだ。ドンキには、そんな商品に消費者が直接、改善要求を出せる「ダメ出しの殿堂」という意見サイトも設置されているので、購入して不満を抱いた人は、そこに要望を吐露してみてもいいだろう。

 今回紹介した商品にも、良い面は確かにあったので、今後の改善に期待したいところである。

(取材・文=A4studio)

※情報は2022年6月17日現在のものです。

※価格は購入価格です。店舗や時期によって変動する可能性があります。

A4studio

A4studio

エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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