無印良品、意外な盲点で後悔する購入者が続出している5品

　生活雑貨から衣類まで幅広いジャンルを取り扱う無印良品。大手スーパーマーケット・西友のプライベートブランドとして1980年に誕生して以降、40年以上も消費者の生活に寄り添い続けてきた。

　無印良品は、「『人と自然とモノの望ましい関係と心豊な人間社会』を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて、『感じ良い暮らしと社会』の実現に貢献する」ことを企業理念として掲げ、さまざまな取り組みを行っている。

　そんな高い意識を持つ無印良品には、数多くの優れた商品があるのはご存じのとおり。しかし残念ながら、なかには人によって合わないものや購入を検討する必要があるものもある。そこで今回は、“要注意な無印良品の商品”を5つ選出したので、紹介させていただく。

EVAマスクケース／250円（税込、以下同）

　まず紹介したいのは「EVAマスクケース」だ。不織布マスクなどを携帯するのに便利なアイテムで、収納スペースが2つあるため予備のマスクも持ち運べるつくりとなっている。

　無印良品らしいシンプルなデザインで、一見使いやすそうな商品なのだが、SNSでは「2つ折りで良かったのに…」「（不織布マスクの）ノーズワイヤーが曲がる」などの声があがっている。実はこちらの商品、マスクを3つ折りにしないと収納スペースに収まらない仕様となっているのである。実際に使用してみたところ、3つ折りにするとマスクのノーズワイヤーまで2箇所に折り目がついてしまうので、マスクが型崩れしてしまうのが難点だった。

　ただ、マスクを入れるにはおすすめしづらいのだが、ほかの小物を収納するには便利なようだ。たとえば、SNSでは筆箱代わりに使用したり、メイク道具を収納するのに使ったりと、さまざまな方法が呟かれている。250円とお手頃価格なので、コスパの良い小物入れを探している方は購入を検討してもいいかもしれない。

ステンレス保温保冷ボトル（約200ml）／990円

　続いては、コンパクトなサイズが特徴の「ステンレス保温保冷ボトル（約200ml）」。保温・保冷性能に優れた持ち運びに便利な水筒だ。このほかに「約350ml」「約500ml」の全3種類のサイズを展開しているのだが、「約200ml」のみ、本体に商品紹介シールが貼ってあることが、購入者からデメリットとして指摘されているのである。

　それは、このシールが非常に剥がしづらく、完璧に剥がすにはシール剥がしスプレーなどのアイテムを使用しないときれいに取れないというのだ。実際にシールを剥がそうと試みたところ、シールが薄いうえに粘着性が高いので、ぽろぽろと細かく切れてしまい、確かに上手く剥がすことができなかった。

　時間をかけて丁寧にシールを取りきるか、シール剥がしスプレーなどを別途購入しておくかしないと、見栄えが悪くなってしまうので要注意だろう。サイズが大きくても構わない方は、シールが貼られていない「350ml」や「500ml」の購入がおすすめだ。

ステンレス チーズおろし／590円

「ステンレス チーズおろし」は、固形チーズを自宅で削る際に使用するアイテム。大きさは横幅約6cm×長さ約25cmで、片手で持ちやすいサイズ感が特徴といえる。一見すると、チーズ好きなら重宝しそうな商品だが、「かなり力を入れないと削れない」「削り器の穴が小さい」「柔らかいチーズだと詰まる」など、性能を指摘する声が多い。

　実際に硬めのイメージのパルミジャーノチーズと、柔らかめのイメージのチェダーチーズを使って試してみたが、まず削るのに相当の力が必要だった。またパルミジャーノチーズはなんとか削ることができたものの、粉チーズくらいの大きさになってしまうので、ある程度の大きさがあるふんわりとした仕上がりを求める方には、あまりおすすめできない。さらにチェダーチーズに至っては、指摘されていたとおりチーズが穴に詰まってしまうので、削ること自体できなかったのだ。

　チーズ好きでチーズを自分で削る機会が多い人ほど、他メーカーの製品を購入するほうが賢明かもしれない。

綿パイルスリッパ・鼻緒／990円

「綿パイルスリッパ・鼻緒」は、オーガニックコットンを使用したスリッパ。カラーはオフホワイト、ライトグレー、チャコールグレー、ベージュ、ネイビーの5色展開で、下駄のような涼しげな見た目が、これからの季節に役立ちそうなアイテムである。

　こちらの商品については「鼻緒が痛い」「長時間履けない」などの声があがっている。実際に使用してみたところ、確かに鼻緒の部分が固く、長時間使用には向いていないように感じた。下駄に慣れている方であれば長く履いても痛みは感じないかもしれないが、普段下駄を履きなれてない方だと痛みを感じる可能性は高そうだ。

　無印良品ではルームシューズを多く展開しており、スリッパタイプやブーツタイプなどタイプも豊富である。コスパの良いルームシューズの購入を検討している方は、ほかの商品を検討するのがいいのではないだろうか。

素材を生かしたカレー グリーン／350円

　最後に紹介したいのが、「素材を生かしたカレー グリーン」。1人前180gが入っており、化学調味料・合成着色料・香料不使用で、なにより実際にタイに出向いて本場の味を手本にしているとのことで、こだわりを感じる商品だ。

　だが、「人生で食べたなかで1番辛い」「辛すぎて食べられなかった」など、辛さへの不満の声があがっているのである。実際に食べてみたところ、ひと口目から相当な辛さが口の中に溢れた。また辛さの持続時間も長く、1時間以上口の中がヒリヒリしていた。もちろん感じ方は個人差があるだろうが、辛いものが苦手な人は要注意の商品であることは間違いない。

　しかしレトルトカレーでありながら、鶏肉やタケノコ、フクロダケなど具材の量も多く、本格的な味わいだったので、辛さが得意な人であれば美味しくいただけるだろう。また、辛いものが苦手な人向けに、無印良品から「素材を生かした 辛くない グリーンカレー」（350円）も発売されているため、グリーンカレーは気になるが辛いものが得意でない方には、こちらがおすすめである。

　今回は“要注意な無印良品の商品”を5つ紹介した。同チェーン店には環境にも配慮した高品質な商品が多く展開されているが、なかには今回紹介したような人によって評価がわかれる商品も存在するようだ。この記事の情報を参考に、無印良品で賢い買い物をしていただければ幸いである。

（文・取材＝A4studio）

※情報は2022年5月27日現在のものです。