DMM.comのモバイル通信サービス「DMM mobile」。料金の安さだけにとどまらず、好きなタイミングで乗り換えができる「おうちで乗り換え(MNP)」を2月24日から開始するなど、ユーザーの利便性を高めるサービスを次々と導入している。では、その使い勝手はどのようなものなのか? 実際に乗り換えを体験してみた。
DMM mobileは本当に使いやすいのか?
大手携帯電話事業者の回線を借りて安価な通信サービスを提供している仮想移動体通信事業者(MVNO)は、ここ数年、「格安SIM」「格安スマホ」などの言葉で注目され、スマートフォン(スマホ)を安価に利用できることから、人気を高めている。
しかし、最近はMVNOに参入する企業の数が大幅に増えてしまったことから、サービスの違いがわかりにくくなっているのも事実だ。家電量販店の格安SIMコーナーを眺めても、結局、どのサービスがいいのかよくわからず、購入をあきらめてしまう人も多いのではないだろうか。
それなら、実際にMVNOのサービスを体験してみるのが一番だ。そこで、今回選んだのがDMM mobileである。
DMM mobileのサービス開始は2014年からで、MVNOとしては後発の部類に入る。しかし、当初より豊富な料金プランと端末を揃え、さらに安価な料金を追求する姿勢を打ち出したDMM mobileは、業界のプライスリーダーとなることによって、急速に存在感を高めてきた。
また、最近は価格のみならず、ユーザーの利便性を高めることにも力を入れており、サービスの使いやすさも大きな特徴になっていると聞く。
とはいえ、本当にDMM mobileが安くて便利なのかは実際に契約してみないとわからない。そこで、これまで利用していたソフトバンクの“ガラケー”から、DMM mobileの「Ascend G620S」に番号ポータビリティ(MNP)で乗り換えてみることにした。
端末にAscend G620Sを選んだのは、5インチのスタンダードサイズで必要十分な性能を備えながらも、価格は12800円(24回の分割払いで月額681円)と非常に安いからだ。この価格でスマホを購入することができる事実は、正直言って驚きだった。
好きなタイミングで簡単にMNPができる!
MVNOにMNPする場合、最も気になるのが、携帯電話が使えなくなる期間が発生してしまうことだ。ユーザーがオンラインでMVNOのSIMにMNPで乗り換えた場合、それまで利用していた携帯電話事業者のサービスは解約となるため、実際にSIMが作成されて自宅に届くまでの間、携帯電話がまったく使えなくなってしまう。