SIMが配送される期間は、申し込みから1~3営業日程度が目安だが、その間、音声通話は一切受けることができない。メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などは、パソコンとWi-Fiなどで代替できるかもしれないが、もし不通期間に重要な仕事の連絡があったら、信頼を失ってしまう可能性もあり得る。そういった事情から、「安くて便利」ということは知っていても、MVNOのサービスを敬遠する。そんな人も、少なからずいるのは事実だ。
では、DMM mobileの場合はどうか。結論から言えば、そんな心配をする必要はまったくなかった。前述のように、DMM mobileでは2月から「おうちで乗り換え(MNP)」というサービスを開始しているからだ。
これは、MNPで他社からDMM mobileに乗り換える際、ユーザーの好きなタイミングで、利用中の携帯電話事業者から切り替えができるというもの。つまり、DMM mobileのウェブサイトでSIMを契約してから到着までの間は、従来のサービスを利用し続けることができ、SIMが届いた時点で切り替え作業をすればいいのだ。
実際に試してみると、DMM mobileのSIMが到着した後、専用の「マイページ」にアクセスして、切り替えの申し込みボタンを押すだけだった。申し込みができるのは10~19時までという点と、切り替え完了までに手続き後2時間程度かかる点に注意する必要があるものの、切り替え自体は非常に簡単でスムーズだった。
あとは、端末にSIMを挿入して、マニュアルにしたがってインターネット接続の設定を行うだけで、スマホの利用が可能になる。音声通話が使えなくなる期間がほとんど発生しないという事実は、DMM mobileに乗り換える上で非常に大きなメリットになるだろう。
毎月4500円以上、年間5万円以上も安くなった!
DMM mobileのメリットは、MNPの簡単さだけではない。料金プランの充実ぶりも、見逃せないポイントだ。
通信速度が200kbpsの「ライト」のほか、高速通信が可能な容量に応じて1~20GBまでの料金プランが用意されており、音声通話が可能な「通話SIMプラン」の場合、「ライト」で月額1140円、「1GB」で同1260円から利用可能だ。最低でも5000円はかかる大手携帯電話事業者の半分以下の価格を実現しているのがわかる。最も容量が大きい「20GB」のプランでも同5980円で利用できるので、「よく動画を見る」という人なども安心だ。
ちなみに、MNP前のガラケーの月額料金は、ホワイトプラン(月額934円)とS!ベーシックパック(同300円)、パケットし放題フラット(同4200円)、あんしん保証パック(同500円)の合計で、毎月最低5934円はかかっていた。