【シリコンバレー時事】米アップルは9日、新たなスマートフォン「iPhone(アイフォーン)16」(画面サイズ6.1インチ)を20日に発売すると発表した。799ドル(日本では12万4800円)から。独自の生成AI(人工知能)システムを搭載。メールの下書き・要約や撮影した写真の検索を支援する機能が加わり、音声操作の使い勝手も向上した。米オープンAIの生成AI「チャットGPT」を使って指示することもできる。
最上位機種「16プロ」(6.3インチ)は999ドル(15万9800円)から。「16」「16プロ」ともに一回り大きいサイズも用意した。生成AI「アップルインテリジェンス」は年内に英語での提供を始め、来年に日本語などを追加する。
「16」は半導体「A18」を採用。現行の「15」に搭載しているものから2世代更新された。「16プロ」にはさらに高性能な「A18プロ」を組み込んだ。生成AIを活用するため、半導体のデータ処理や省電力の能力を高めた。
新たに追加されたスマホ右側面のボタンではカメラの起動・撮影や、撮影した店舗などの情報を調べることができる。左側面上部のスライド式だったボタンはプッシュ式に変更。マナーモードや翻訳など、事前設定した機能を起動できるようにした。
クック最高経営責任者(CEO)は発表動画で、「16はアップルインテリジェンスの画期的な機能を届けるため、一から設計された」と説明した。生成AI搭載スマホでは、グーグルなどが先行しており、巻き返しを図る。
◇新iPhoneの販売価格(日本)
機種 画面サイズ 最低記憶容量 最低販売価格
16 6.1インチ 128GB 12万4800円
16プラス 6.7インチ 128GB 13万9800円
16プロ 6.3インチ 128GB 15万9800円
16プロマックス 6.9インチ 256GB 18万9800円
(注)GBはギガバイトの略。(了)
(記事提供元=時事通信社)
(2024/09/10-06:26)