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だが、このようなパフォーマンスを行っても、結果的には組織票と既存政党の力は大きく、もちろん石原氏も、十分に人気があった。そのため黒川氏は、票数15万9126票、得票率2.9%で4位敗退となった。
しかし、選挙報道という側面から見ると、「選挙期間中の芸能面ジャック」や「史上初」「派手な選挙戦」という意味では、革命的であり、記憶に残る選挙となった。「報道」を非常に重要視して、かつ、駆使していたといえるだろう。近年の選挙において、コスプレパーティーを開いたり、あるいは選挙活動最終日に富士山に登山したりという「前代未聞な突飛な行動」を行う候補者もいたが、その原点は黒川紀章だったということができるだろう。
(文=宇田川敬介/国会新聞編集次長)
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