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「Thinkstock」より 10月10日、北朝鮮が平壌市内の金日成広場で朝鮮労働党創建70周年の軍事パレードを行った。
同国による長距離弾道ミサイル発射が心配される中で行われた軍事パレードは、いったいどのようなものだったのだろうか。防衛省情報本部に勤務していた元分析官は、以下のように解説する。
「一言でいえば、軍事的にはこれといって注目する点のないパレードでした。北朝鮮は、事前に『史上最大規模の閲兵式を行う』とアナウンスしていましたが、ふたを開けてみれば、2012年の故金日成主席生誕100周年の記念軍事パレードよりも小規模でした。
特徴的な点を強いて挙げれば、アメリカ本土を攻撃するために開発されたICBM(大陸間弾道ミサイル)『KN-08』の弾頭部分が、尖ったものから丸みを帯びたものに変わっていたこと、有事の際に韓国・ソウルを集中攻撃するとみられる、300ミリ多連装ロケットが初登場したことぐらいです。
そんな今回の軍事パレードを読み解くキーワードは、『人民愛』でしょう。金正恩第1書記は、パレードに先立って『人民に対する深い感謝』で始まる30分の演説を行いました。軍事的偉業を内外に宣伝する演説で『人民愛』を強調するのは、異例のことです。正恩第1書記は、海外から注目される行事を通じて、『普通の指導者』であることをアピールしたかったのではないでしょうか。
また、大規模な機甲部隊などは登場させず、KN-08など一部の兵器を登場させた意図は、『軍事的な力を誇示するには、これで十分』ということでしょう。ミサイル技術に対する自信の裏付けと見ることができます」
北朝鮮の軍事パレードで安倍首相が喜んだワケ
懸念されていた“自慢の”ミサイル発射が行われなかったことについて、別の防衛省関係者は「安倍晋三首相は、誰よりも喜んでいる」と語る。
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