サイコロは“演出”
その真偽について、Business Journal編集部はタニタ広報部に問い合わせたところ、以下の回答を得た。
「『タニタ式どうでしょう』(12/5-6に実施)において、旅先でサイコロを振って旅先を決めていますが、これはエンターテインメント性を高めるための演出として行っているものです。目的地は事前に決まっており、切符を購入して準備していることを公開するツイートも事前に行っています。
■タニタヘルスリンク公式アカウントによる11/29のツイート
https://twitter.com/tanita_thl/status/1200374939733221376
弊社では、フォロワーの方を含め、ほとんどの利用者の方が弊社ツイッター公式アカウントの性格上“ネタ”であることを理解された上でお楽しみいただいているという認識でおります。しかしながら、Twitterの特性上、それまでの文脈をご存じなく、一部のツイートだけをご覧になられた方にとっては、誤解を招く過剰な演出であったと認識しております。誤解を受けられた方にはお詫び申し上げます。
今後はこうした誤解が生じないよう、企画を進めていきたいと考えています」
つまり、サイコロで行先を決めるというのは、あくまでも“演出”だったのだ。そもそも「タニタ式どうでしょう」は、「『タニタ健康プログラム』を導入いただいている自治体様・法人様の取り組みを応援するだけではなく、地域の皆さまとともに多様な魅力を発信し、地域活性化に貢献していきます」と目的を告げているように、「タニタ健康プログラム」を導入している自治体を訪れることが前提だ。今回の旅に関しても、鳥取県知事や湯梨浜町長に面会していることからも、事前にアポイントメントを入れていたと見るべきだろう。
タニタのツイッターアカウントは、フォロワーが30万人を超え、炎上しないことで知られていた。キングジムは35万人、セガは39万人、シャープに至っては60万人を超えるフォロワーを抱え、各社とも高い人気を誇る。そんな4社の合同企画が、思わぬかたちで炎上してしまった。
ちなみに、本家の『水曜どうでしょう』は、12月25日から北海道地区で6年ぶりの新作が放送されることが発表された。どうでしょうファンの方々には、心高ぶるニュースだろう。
(文=編集部)