議員会館「ラブホ利用報道」の秘書に直撃質問…評判の超まじめエリート
国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
1月22日から通常国会が始まり、本会議での代表質問も行われています。NHKで中継される“テレビ入り”なので、ご覧になっている方も多いと思います。
しかし、今国会は盛り上がりに欠けているような気がします。話題も安倍晋三首相の平昌オリンピック開会式参加表明と野中広務・元官房長官の訃報くらいです。
政策秘書が議員会館をラブホ代わりに?
そう思っていたら、“文春砲”ならぬ“ポスト砲”が永田町に飛んできました。「週刊ポスト」(小学館/2月9日号)が、ある政策秘書の「議員会館デート疑惑」を報じたのです。見出しには「国会議員会館が政策秘書のラブホテルになっていた!」という文字が躍っています。
この秘書は、いわゆる「出会い系サイト」に登録していて、そこで知り合った女性と会館の事務室で情事にふけっていたといいます。記事には秘書の名前はありませんが、ボスである国会議員の名前はしっかり書かれています。もう、バレバレですね。
編集部にネタを持ち込んだのはかつての“お相手”のようで、記事では生々しいLINEのやりとりも画像で紹介されていました。
この秘書は京都大学卒のエリートで、「政策担当秘書資格試験」をパスした「試験組」のエリート政策秘書として、バリバリ仕事をしています。神澤も一緒に仕事をした経験がありますが、とても会館内でそんなことをする人とは思えません。あまりにも驚いたので直接本人に聞いたところ、「事実無根」と即答されましたが、どうでしょうか。「火のないところに煙は立たぬ」とも言いますからね。
そういえば、少し前に一部の30代の男性秘書たちが「独身」と偽って合コンをしょっちゅうやっていたことを思い出しました。周囲はトラブルを心配していましたが、「もしかすると、彼も合コンのメンバーだったのかな」と思っています。
もちろん、永田町は社会の縮図ですから聖人君子ばかりではありません。秘書仲間には「元デリヘル嬢」と結婚した人もいます。飲み会で奥様のことを聞かれると、たいてい本人が答えるよりも先に周囲が「紙パンツをはかせる仕事をしていた人です。ワハハー」と盛り上がります。ご夫婦はお子さんも生まれて幸せそうにしているので「結果がよければいいんじゃない?」とも思いますが、こういう話に興味のある方は多いのですね。
今回の「会館での逢瀬」の記事は女性の証言が中心で、真相は当事者にしかわかりません。そのため、神澤にも判断は難しいのですが、この秘書はいつもまじめに仕事をしていて、国会にとっては有益な存在です。
仮に事実であったとしても、ボスである議員は記事に惑わされることなく、彼に仕事を与えてほしいと思っています。
鳩山議員の秘書が国税庁に“圧力”?
もうひとつ、“文春砲”にも気になる記事がありました。
少し前に、鳩山二郎議員の公設秘書だった小沢洋介氏が、自身が役員を務める会社への税務調査について国税庁に圧力をかけていたという新聞報道がありました。小沢氏の顧問企業の関係先が消費税(約2億2000万円)の還付を保留されたことに関し、小沢氏が昨年4月に国税庁幹部を議員会館に呼び出して説明を求めたというものです。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。