国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
6月12日、ついに米朝首脳会談が実現しました。「本当に実現するなんて……」と感慨深く映像を見ていました。永田町の住人たちの大半も、実現は半信半疑だったと思います。
この間の流れについては、神澤はシンガポール在住の友人から現地情報をもらっていたのですが、現地は日本のマスコミほど大騒ぎはしていなかったようです。特に、5月24日にアメリカのドナルド・トランプ大統領がいったん「会談キャンセル」を公表したあたりから、熱が冷めたそうです。独立国家のシンガポールとしては、「場所を提供してあげているだけ」という気持ちなのかもしれませんね。
また、両首脳の来訪中は、学生たちが「セントーサ島には近づくな」「外出も控えろ」などと散々言われていたそうで、正直なところ「ウザい」という感想が多くを占めるようです。
さて、この会談がもたらす成果はなんでしょうか。議員秘書たちは、日本人拉致被害者の帰還をはじめ、日朝間の諸問題の解決を待っています。
新潟県知事選、野党敗退の舞台裏
関東地方も梅雨入りし、毎日ジメジメしています。週明け11日のランチの話題は、やはり10日の新潟県知事選挙でした。
ご存じの通り、自民党と公明党が支持した花角英世氏が当選しました。今回は両陣営に神澤の友人たちも入っていたので、なんとも複雑な心境です。神澤も、現地入りこそしませんでしたが、所属している政党の方針にしたがってお手伝いはしていました。
情勢はずっと拮抗していたので、国会でも、与党の筆頭理事が知事選を考慮して野党の理事に委員会の延期をお願いするシーンなども見られました。それほど、国会議員たちも注目していたのです。
結果は、投票率は上がったにもかかわらず花角氏が当選しました。通常は投票率が上がると野党に有利といわれているため、花角陣営の喜びようは相当なものでした。
さて、ランチでの国会女子たちの野党候補敗戦の分析と結論は、ずばり「タマが悪い!」でした。「タマ」とは、候補者のことです。「菊田真紀子議員が出馬していたら、結果は逆転していたよね」「(野党が推薦した)池田(千賀子)候補も県議としての実績はあったけど、花角氏の功績や評価に比べると今一歩」「外見も、小池百合子都知事のような色気も備わった貫禄があれば、また違ったかもしれないね」などと言いたい放題でした。
実際、候補者の外見は投票行動をかなり左右するといわれています。また、一時は野党統一候補として出馬がささやかれた菊田議員は、まだ若いこともあり、民主党政権時代はけっこう注目されていた人物なんですよ。
選挙戦では、花角氏は原子力発電所の再稼働について慎重な姿勢を示していましたが、新潟在住の友人によると「県民は信じていない」そうです。なぜなら、米山隆一前知事にしても、再稼働反対を訴えて当選したのに知事になった途端に態度を変えているからです。そして、最後はあんな辞め方……。みんなウンザリしているのが現実です。
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。