ビジネスジャーナル > 社会ニュース > 原発の町を追われて・十年
NEW

3月13日「3.11追悼シンポジウム『原発の町を追われて・十年』」開催決定

3.11追悼シンポジウム『原発の町を追われて・十年』
3.11追悼シンポジウム『原発の町を追われて・十年』

 3月13日(日)、東京・代々木のLIVE STUDIO LODGEにて公益社団法人日本ジャーナリスト協会が東北大震災を追悼し「3.11追悼シンポジウム『原発の町を追われて・十年』」を開催する。

 シンポジウムでは、日本初の原発避難者となった福島県双葉町の町民の原発に対する複雑な思いを記録したドキュメンタリー作品『原発の町を追われて・十年』が上映され、終演後は本作品を監督した堀切さとみ氏と双葉町出身者・鵜沼久江氏による対談を予定している。

 福島第一原発事故によって7000人の町民が全国に散り散りになったこの町は、かつて緑豊かな風景のなか、穏やかな暮らしが営まれた場所だった。ところが原発事故をきっかけに事態は一変、今では中間貯蔵施設がそびえ立ち、震災から11年経った現在でも町内全域が“帰宅困難地域”に指定されている。

 原発事故発生当時、全世帯が避難勧告を受け、町民の多くはさいたまスーパーアリーナへの集団移動を余儀なくされた。二週間後、町は役場機能を埼玉県加須市に移し、4月には旧騎西高校を拠点として、町民のおよそ二割にあたる1.400人が避難生活を始めていた。

 寝食の安全は保証されているが、そこに彼らの慣れ親しんだ“生活”はない。町民を被ばくから守るために埼玉に避難したと語る町長に対して、町民からは「福島に戻すべき」といった声があがる一方、望郷の念を捨て、避難場所で書道教室を開く書道家もいる。親子代々東京電力で働いてきた一家は爆発当時、原発内で作業にあたっていた息子を誇りに思うと語る。原発と共に生き、原発によって何もかも失った町民たちの思いは複雑だ。

 震災をきっかけにして突然帰る場所を失った喪失感と様々な思いが交錯するなか、それでもなお前を見据えて生きようとする双葉町民の記録したノンフィクション作品。

 そして、”あと30年は人が住むことはできない“と言われた双葉町だが、今年一部避難指示が解除されるのだという。町民たちの正直な心境と現在の双葉町の状況を語ってもらう。

【概要】
日時:3月13日(日)
時間:開場15:30/開演16:00
料金:無料
※受付にてドリンク代600円をお支払いください。
会場:LIVE STUDIO LODGE
〒151-0053 渋谷区代々木1-30-1 代々木パークビルB1
https://live-lodge.jp
参加申し込みは公益社団法人日本ジャーナリスト協会HPまで。
https://j-aj.jp/topics/event/8808/

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

3月13日「3.11追悼シンポジウム『原発の町を追われて・十年』」開催決定のページです。ビジネスジャーナルは、社会、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!