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食品添加物、残留農薬…体内で相乗毒性、人体に異常起こす可能性 食品安全委員会は静観

文=小倉正行/国会議員政策秘書
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 この知見に基づきFSAは、食品添加物に関連した多動行動に注意するよう保護者への勧告を出した。多動性の徴候を示す子どもの食生活から合成着色料を除くことが、よい効果を及ぼすかもしれないと助言している。
 
 この報道は世界的な反響を呼び、英国などでは問題の着色料の使用を禁止した。これも保存料の安息香酸ナトリウムと着色剤が飲料に含まれ、それを飲んだ子どもに影響を与えたと想定され、相乗的な作用が否定できないとされたためである。

 食品安全基本法第5条は、「食品の安全性の確保は、このために必要な措置が食品の安全性の確保に関する国際的動向及び国民の意見に十分配慮しつつ科学的知見に基づいて講じられることによって、食品を摂取することによる国民の健康への悪影響が未然に防止されるようにすることを旨として、行われなければならないこと」としている。食品安全委員会も環境省と同様に、食品中に含まれる化学物質の相乗毒性について真正面から取り組まなければ、その存在意義が大きく揺らぎかねないといえよう。
(文=小倉正行/国会議員政策秘書)

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