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iPSで沸くバイオ関連株人気、本格化はこれから?期待高まる再生医療・創薬企業
また、皮膚や角膜などの再生医療で実績がある企業としては、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、セルシード(いずれもジャスダック市場上場)などがある。がんの免疫細胞療法やワクチンではメディネット、テラなどが有力と見られている。創薬ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療のそーせい、抗がん剤のオンコセラピー・サイエンスといった企業が注目される。
日本は多くの薬を輸入しており、貿易収支悪化の一因にもなっている。これは、日本では新薬が認められにくいという事情による。管轄する厚生労働省が、海外で認可実績のある薬剤を優先的に国内で承認する傾向があるためだ。iPS研究が進み、日本発の新薬が増加すれば創薬が、日本経済成長の後押し要因になることが可能だ。
第3次バイオ関連株人気が、夢に終わらず、困難な病にかかっている患者の治癒に結びつくような新薬が実用化されることを期待したい。
(文=和島英樹/ラジオNIKKEI記者)
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