会社員をやりながら月5万円の副収入…空き家激増は不動産投資にとって大チャンスか
「人が集まってくる」リノベーション投資の魅力
――売りに出そうな空き家を調べる方法があれば、教えていただきたいです。
天野 初心者の方は、「ボロボロでもいいから私に売ってください」ということを不動産仲介会社に伝えておくことがポイントです。あとは、予算とエリアですね。「いくら以内でこのエリア」ということを伝えておくこと。
オーナーの方が高齢の場合は、「亡くなって相続が発生する前に売りたい」というケースが一定数あります。そういう場合は「とにかく早くさばきたい」という考えになるため、相場よりもいい条件で物件が回ってくる可能性があります。そういう物件をいち早く回してもらえるような準備として、希望を伝えておくことが重要です。
また、「相続が決まった場合に売るということでもいいですか」といった条件やしがらみがある物件も、それなりにあります。そういう面倒な物件についても、嫌な顔をせずに「OKですよ」と言える人のところには、いい話も入ってきやすくなるのは確かですね。
「もめごとに巻き込まれたくない」「相続で恨まれたくない」などときれいごとを言ったり面倒を避けたりする人でなければ、話は少しずつ入ってくるようになります。
――なるほど。
天野 あとは、自分で調べるという手もあります。「よさそうな物件なのに、いつ見ても人が住んでいる気配がない」など、「空き家っぽい物件」で気に入ったものを見つけたら、その土地の地番から所有者を調べられるので、その所有者に手紙を送ってみるというやり方ですね。
こういうことを何軒かでやってみると、けっこう反応があったりするので、「これぞ」という空き家を見つけたら、試してみるといいかもしれません。
――最後になりますが、リノベーション投資の最大の魅力を教えてください。
天野 自分の経験からいえば、「うまくやることができれば、物件も土地も生き返る」という点に魅力を感じています。
入居率が10%や20%の物件というのは、10部屋あったら1部屋か2部屋しか埋まっていない状態ですから、本当に寂しいですし、残った入居者も「この物件、住んでいて大丈夫なの」と不安がって出て行ってしまうんです。
要は、人がいなくなるスパイラルに入っているわけで、そこから満室に持っていくのは至難の業です。それをなんとか再生させようと取り組むのが仕事なのですが、その過程で、ブレイクスルーではないですが「人がいなくなる流れ」から「人が集まってくる流れ」に切り替わるポイントがあるんですよ。それを目の当たりにするのは、最高におもしろいと思います。
ぜひ、興味のある方にはチャレンジしていただきたいと思います。私の本では、その詳しい手法を解説しているので、参考にしていただけたらうれしいですね。
(構成=編集部)
※本記事はPR記事です。