会社員をやりながら月5万円の副収入…空き家激増は不動産投資にとって大チャンスか
ビジネスパーソンの副業として、資産運用の手段として、多くの人を惹きつけ続ける不動産投資。その新しい潮流として台頭しているのが、「リノベーション」だ。
空室の目立つ中古アパートを格安で買い取り、人気物件に生まれ変わらせる手法は、やり方によっては高い収益率で運営することができ、さらに高額で売却できるという大きなメリットがある。
この手法で大成功を収めている投資家で、『3年で年収1億円を稼ぐ 「再生」不動産投資』(ぱる出版)の著者である天野真吾さんに、リノベーション投資のキモを聞く連載「教えて、天野さん!」。
最終回となる第4回は、今後日本で起こるとされる「空き家問題」をいかにリノベーションビジネスに結びつけるかについてうかがった。
首都圏の空き家が激増!不動産投資家の勝機はココにある
――少子高齢化や人口減少によって、今後日本は首都圏を中心に空き家が増えていくと予想されています。これは不動産投資家にとってはビジネスチャンスと考えていいのでしょうか。
天野真吾氏(以下、天野) チャンスだと思いますね。「空き家問題」については、戸建て物件ばかりが取り沙汰されますが、団地などの集合住宅についてもいえます。私のところにも、「入居者ゼロで1棟40世帯の大型物件を2棟セットで買い取って再生しませんか」という話が来たりします。
そんななかで、個人ではないですが、「無印良品」の良品計画さんが無印ブランドを利用したリノベーションでお客さんをつけようという取り組みをしたりしているように、すでに「ビジネスチャンス」と捉えている企業は出てきています。
――いきなり団地に手を出すのは、初心者には難しいですよね。
天野 個人投資家が空き家をリノベーションしてビジネスをするのであれば、はじめは戸建てがいいでしょうね。戸建ての借家はニーズのわりに数が少ないので、入居者がつきやすいんです。ただ、集合住宅よりもリノベーションの手間はかかってしまいますが。
――リノベーション費用に対する回収率はいかがですか?
天野 私は1軒だけ戸建て物件の大家もやっていますが、300万円で買って200万円くらいでリノベーションしたので、初期投資が500万円くらいでした。それを融資でまかなうと月の返済が1万円を切るくらいなんです。家賃は6~7万円くらいですから、大まかに月5万円くらいはプラスになっています。
リノベーションに1年くらいかけていることを考えると、「1年がんばってリノベーションして、月5万円かぁ」ということで、やってみる気が起こらない方もいるかもしれませんが、会社員をやりながら副業で不動産投資をして月5万円って、けっこう大きいですよ。