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また、スマホを使う場合も要注意。「最近は、スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)に偽メッセージが送られてくる被害も増えています。届いたSMSから直接サイトに飛ぶのではなく、いったん銀行のホームページを確認し、ホームページに掲載してあるURLからアクセスすることをおすすめします」と、ジャパンネット銀行IT統括部サイバーセキュリティ対策室長の岩本俊二さんはアドバイスします。ジャパンネット銀行は日本のネット銀行の先駆けであり、セキュリティ面でも定評があります。
また、ネット銀行を使用するパソコンにウイルス対策ソフトを入れておくことも欠かせません。
「不正出金などの被害に遭ってしまった方のうち、ほとんどの方がパソコンにウイルス対策ソフトを入れていないか、更新されていませんでした。ウイルス対策ソフトを入れておけば、多くの被害を未然に防ぐことができます」(岩本さん)
パソコンにウイルス対策ソフトを入れることや、スマホに届いたメッセージから安易にサイトに飛ばないということは、ネット銀行を使わなかったとしても重要なこと。しっかり頭に入れておきましょう。
ステップ5 手数料に気を付ける
金利が高めで手数料は低めのネット銀行ですが、イレギュラーで手数料がかかるケースもあるので要注意です。というのも、ネット銀行はさまざまなATMを使えるのがメリットではありますが、ATMの種類や使った回数によって手数料がかかる場合があります。そのため、使う前に条件を確認しましょう。
ちなみに、万が一ネット銀行が倒産することがあっても、店舗型銀行と同じように、普通預金と定期預金(積立定期預金含む)の元本1000万円までと、その利息は保護される預金保険の対象になっています。そのため、店舗型銀行と同様で、残高はひとつの口座につき1000万円以下なら安心で、1000万円以上にならないように注意が必要です。
以上、ネット銀行を始めてみたい方に向けて、5つのステップでお伝えしました。もし、使っている銀行口座がひとつだけなら、万が一大きな災害や銀行のシステム障害があった際にお金を引き出せなくなる可能性もあります。複数の銀行口座を持っておけば、そうしたリスクを分散することにもつながります。まだネット銀行を使っていないという方は、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
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