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1200円で鑑賞の永久ループも可能…各シネコンの割引で「映画を最安で観る」方法

文=清談社
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映画館の座席(「gettyimages」より)
「gettyimages」より

 劇場でロードショー公開されている映画を安く観る方法として、「前売り券(ムビチケ)を金券ショップで買う」という選択肢が定番だったが、コロナ禍の混乱で金券ショップが激減。さらに、前売り券(ムビチケ)を発売しない作品なども出始めており、この手法は消滅しかけている。

 しかし、今は各映画館チェーンが独自のサービスやメンバーシップによる割引を提供しており、これらを上手に活用すれば、定価の半額くらいで映画を鑑賞することが可能だ。そこで、大手シネマコンプレックスチェーン(TOHOシネマズ、イオンシネマ、109シネマズ、MOVIX/ピカデリー、ユナイテッド・シネマ、T・ジョイ系)の、それぞれの最安鑑賞法を調査してみた。

イオンシネマ

 日本最大のスクリーン数を誇るイオンシネマの通常料金は一般1800円だが、日時や年齢によって割引となるサービスが多い。毎月1日の「イオンデー」は1100円だ。また、毎週月曜日も1100円、平日朝10時台までに上映を開始する作品(モーニングショー)と、毎日20時以降の上映作品(レイトショー)は1300円になる(店舗によって実施の有無は異なる)。

 さらにお得なのは、イオン系のクレジットカードを利用する方法だ。最もお得になるのは「イオンカード(ミニオンズ・デザイン/TGCデザイン)」で、いつでも1000円で鑑賞が可能となる。さらに、購入者がこのカードを所有していれば何人でも割引になるため、パートナーや友人も1000円で鑑賞ができるのだ。カードの入会費や年会費は無料なので、映画鑑賞用のためだけにつくっても損はない。ただし、1枚のカードで鑑賞券を発行できるのは年間30枚までと限りがあるので、残数には注意したい。

 前述のデザインではない、その他のイオン系カードでも割引があり、会員と同伴者1名までが正規料金から300円割引となる。

 また、イオン系カード以外でもお得な割引サービスがある。エポスカードユーザーであれば、会員専用サイト「エポトクプラザ」から予約すれば、いつでも1400円で鑑賞が可能だ。

 また、イオンシネマでは独自の会員サービス「ワタシシアター」があり、入会当日には1600円で鑑賞でき、毎月1日には1200円の鑑賞クーポンがもらえる。さらに、6回鑑賞すれば1回無料になるというお得さだ。

TOHOシネマズ

 TOHOシネマズは東宝系列のシネコンで、スクリーン数はイオンシネマに次いで2位。通常料金は一般1900円となっている。

 まずは誰でも安くなるサービスデイだが、TOHOシネマズでは毎週水曜日と毎月1日に鑑賞すれば1200円。また、20時以降の回はレイトショー価格となり、1400円で観られる。

 さらに、毎週月曜日の「auマンデイ」も外せない。これは、auが運営している「auスマートパス」「auスマートパスプレミアム」(月額548円)に加入していれば、毎週月曜日は一般・大学生1100円、高校生900円で鑑賞できるサービスだ。また、スマートプレミアムの新規加入特典として、TOHOシネマズでは500円で映画が観られるクーポンも配付中。スマートプレミアムはauユーザー以外も加入できるので、検討する価値はあるだろう。

 そして、TOHOシネマズユーザーであれば必須といえるのが、独自サービス「シネマイレージ」会員への入会だ。会員になると、毎週火曜日は1200円で鑑賞可能で、6本観ると次の1本が無料になる。また、鑑賞時間の長さによってマイルが貯まり、ポップコーンやドリンクとの交換もできるのだ。

 お得度とは関係ないが、一般客に先行してチケットを買えるのもファンにはありがたいサービスだ。年会費500円と、1年ごとに更新料300円がかかるが、それでも十分に元が取れるだろう。

109シネマズ

 東急レクリエーションが運営する109シネマズも一般料金は1900円で、曜日ごとにお得なサービスが用意されている。

 月曜日は年齢に関係なくペア合わせて2800円で鑑賞することができ、火曜日は109シネマズポイントカード会員限定で1200円になる。また、水曜日と毎月1日は誰でも1200円になり、20時以降の上映作品はレイトショー価格として1400円に割引される。

 そして、109シネマズユーザーなら必ず持っておきたいのが、前述した109シネマズポイントカードだ。入会手数料が1000円かかるが、有料鑑賞1回につき1ポイント貯まり、6ポイント貯まると1回無料で鑑賞できる。さらに、3ポイントを利用すれば1回1200円で観ることもできるので、持っているとかなりお得だ。

MOVIX/ピカデリー

 松竹が運営するMOVIX/ピカデリー系のシアターも一般料金1900円で、こちらもお得なサービスデイが存在する。

 毎月1日と水曜日は誰でも1200円で鑑賞が可能。また、ペアのどちらかが50歳以上であれば、2人で2800円になる割引サービスもある。

 さらに、SMT Members会員に登録すれば、もっとお得になる。他社同様に有料鑑賞6回で1回無料になるのだが、加えて、有料鑑賞をするごとに次回から割引価格で観ることができる鑑賞クーポンがもらえるのだ。この鑑賞クーポンを使えば、劇場窓口購入の場合は1300円、インターネット購入であれば1200円で観ることができる。

 ちなみに、鑑賞クーポンも「有料鑑賞」にカウントされるので、使えばまた次回分のクーポンが配布される。有効期限にさえ気をつければ、1200円鑑賞の永久ループに突入することが可能で、さらに6回観れば1回無料とお得の連鎖が続く。また、誕生月には1000円で鑑賞できるクーポンももらえるので、入会して損はない。

ユナイテッド・シネマ

 ローソン傘下のユナイテッド・シネマも一般料金は1900円で、毎週水曜日と毎月1日は誰でも1200円になる。また、20時以降の上映作品であれば、レイトショー価格として1400円で鑑賞が可能だ(店舗によっては土曜日を除く)。

 ユナイテッド・シネマグループのメンバーズカード「CLUB SPICE」会員になると毎週金曜日は1100円になり、金曜以外でもカードを提示(インターネット購入の際は会員IDでログイン)すれば、一般は400円割引で鑑賞できる。また、1回の鑑賞で1ポイント貯まり、6ポイントで1本が無料に。2ポイント交換すると1000円で鑑賞が可能だ。入会と更新の際にそれぞれ500円かかるが、十分に元が取れる。

 さらに、前述のauスマートパスプレミアムに加入していれば、毎日一般1400円で鑑賞できる。この特典は同時に鑑賞券3枚まで購入可能なので、家族連れやカップルでも利用できる。ちなみに、大学生とシニアは200円オフ、高校生以下は100円オフになり、ポップコーンも100円割引となる。今なら、新規加入特典として500円で映画が観られるクーポンも配付中だ(2022年4月時点)。

 イオンシネマと同様、ユナイテッド・シネマもエポスカードによる割引があり、こちらも専用サイトから1300円で鑑賞券を購入できるので、ぜひ試してほしい。

T・ジョイ

 東映系シネコンのT・ジョイは、新宿バルト9や横浜ブルク13、梅田ブルク7などが系列だ。こちらも、一般料金1900円と他社と変わらない。毎週水曜日と毎月1日は誰でも1200円、毎日20時以降のレイトショーは1400円に割引される。また、ペアのどちらかが50歳以上であれば、2名で2800円になる。

 さらに、T・ジョイ系独自のサービスであるKINEZO会員であれば、オンライン予約限定で毎週火曜日、木曜日は1300円で鑑賞できる。KINEZO会員は誕生日付近にチケットが1200円になるクーポンも配布されるので、ぜひ登録してみてはいかがだろうか。

U-NEXT

 ここまで、各大手シネコンチェーンの割引情報を紹介してきた。最後に、動画配信サービス「U-NEXT」のポイントを利用する方法も紹介したい。

 月額2189円(基本プラン)の動画サブスクリプションサービスであるU-NEXTでは、有料作品や電子書籍に利用できるポイントが毎月1200ポイント配布される。このポイントを映画のチケットに交換することができるのだ。交換に必要なのは1500ポイント。つまり、5カ月で4本も実質無料で映画が鑑賞できるのである。

 このポイント交換サービスができるのはTOHOシネマズ、イオンシネマ、MOVIX/ピカデリー、ユナイテッド・シネマ、109シネマズ、T・ジョイ、なんばパークスシネマ、大阪ステーションシティシネマ、コロナワールドなど、全国展開するシネコンのほぼすべてで利用可能だ(T・ジョイ=KINEZOのみ1800ポイントが必要)。

 また、U-NEXT新規登録者に向け、各映画館ですぐに使える割引クーポンも配布中。ただ、各シネコンで発券方法が異なるため、詳細はサイトをチェックしてほしい。

 世界一高いと言われる日本の映画料金だが、このように工夫すれば十分に安価で鑑賞が可能だ。お得に映画体験を楽しんでみてはいかがだろうか。

※すべての割引サービスは店舗によって実施状況が異なる場合があり、3D作品等割引適用の対象外となる上映もあります。

(文=清談社)

清談社

清談社

せいだんしゃ/紙媒体、WEBメディアの企画、編集、原稿執筆などを手がける編集プロダクション。特徴はオフィスに猫が4匹いること。
株式会社清談社

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