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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

坪単価100万円超…スウェーデンハウス、10年連続顧客満足度1位の秘密

文=山下和之/住宅ジャーナリスト
坪単価100万円超…スウェーデンハウス、10年連続顧客満足度1位の秘密の画像1
スウェーデンハウスの公式サイトより

 各種調査のオリコンでは、各分野の「顧客満足度調査」を実施しており、住宅関連でも分譲マンション、建売住宅、注文住宅などが対象となっています。これからマイホームの購入を考えている人にとっては、先輩たちがどんなふうに選択したのか、たいへん参考になる調査といっていいでしょう。

住宅を買って住んでいる人たちの評価

 オリコンの「顧客満足度調査」の分譲マンション、建売住宅、注文住宅に関する調査は、過去12年以内にマンションや建売住宅を買ったり、注文住宅を建てた人を対象に実施されており、たとえば、首都圏の分譲マンションではサンプル数が8647人に達しています。実際に買ったり、建てたりしたあと一定期間居住した人たちの満足度に関する調査ですから、かなり信頼性が高いデータといっていいのではないでしょうか。しかも、各分野別の総合ランキングだけではなく、どんな点が評価されたのか、評価項目別のポイントも見ることができます。たとえば、分譲マンションについては、「立地」「情報提供」「周辺環境」など10項目にわたって評価項目が設定されています。

 住まい選びに当たって、自分たちが重視する項目については、どの会社のポイントが高いのかなども分かるようになっているわけです。これから、マイホームを購入したいと考えている人にとっては、購入先を選ぶ上でたいへん参考になるはずです。

首都圏の分譲マンションのトップは三井

 まず、分譲マンションに関する満足度をみると、首都圏のベスト10は図表1のようになっています。トップになったのは、不動産業界最大手の三井不動産グループの三井不動産レジデンシャルでした。前年の2位から1位になりました。同社がトップになったのは、2017年の調査開始以来、初めてのことだそうです。ただ、トップといっても2位以下との差はほとんどありません。三井不動産レジデンシャルは74.3ポイントで、2位の住友不動産と東急は74.2ポイント、4位の野村不動産は74.1ポイントです。1位から4位まで74点台の前半で密集しています。

 評価項目別のポイントをみると、三井不動産レジデンシャルは11の評価項目のうち、「住戸の構造・設計」がトップで、「デザイン」「マンションの構造・設計」「価格の納得感」「アフターフォロー」の4項目が2位、「立地」「情報提供」「引渡し時の住戸確認」「住戸設備」の4項目が3位でした。評価項目別のランキングの1位は1項目だけですが、幅広く、各項目で評価を得ていることが、総合得点でのトップにつながったようです。なお、蛇足ですが、ここで2位に上がっている東急は、旧東急電鉄のことで、東急不動産とは別会社です。ちなみに、東急不動産は11位にランクされています。

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(資料:オリコン「顧客満足度調査」)

近畿圏のトップはジオブランドの阪急阪神不動産

 一方、近畿圏の分譲マンションのランキングは図表2にある通りです。トップに挙がったのは電鉄系の阪急阪神不動産でした。75.1ポイントと首都圏トップの三井不動産レジデンシャルよりポイントが高く、2位の三菱地所レジデンスとは0.6ポイントの差がついています。阪急阪神不動産が近畿圏のトップになるのは3年連続です。

 阪急阪神不動産はジオブランドのマンションを展開しており、関西エリアで住宅地として人気の高い阪急沿線に多くのマンションを手がけていて、不動産経済研究所の調査によると、2023年の事業主別の供給ランキングでは近畿圏で1084戸を分譲し、4位にランクされています。評価項目別のランキングをみると、阪急阪神不動産は「情報提供」「マンションの構造・設計」「住戸の構造・設計」「住戸設備」「アフターフォロー」の5項目で1位でした。その他の項目では、「立地」「デザイン」「共有設備」の3項目は住友不動産が1位で、「周辺環境」「価格の納得感」の2項目では三菱地所レジデンスが1位になっています。

 総合ランキングでは、2位以下には、三菱地所レジデンス、野村不動産、住友不動産、三井不動産レジデンシャルなど全国ブランドの大手が続いていますが、6位に近鉄不動産、9位にエスリード、10位に和田興産など関西地元色の強い不動産会社も名前を連ねています。

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(資料:オリコン「顧客満足度調査」)

注文住宅はスウェーデンハウスが断然のトップ

 注文住宅の顧客満足度の結果は図表3にある通りです。得点をみるとスウェーデンハウスが80.8ポイントと唯一の80点台で、調査開始以来10年連続のトップです。しかも、注文住宅においては、「情報の分かりやすさ」から「長期保証」まで13項目にわたって評価をしてもらっていますが、その全項目についてスウェーデンハウスが1位になっており、他社を寄せつけない強さを発揮しています。

 スウェーデンハウスは、ツーバイフォー工法の住宅で、北欧風のお洒落な外観デザインに特徴があり、ツーバイフォーの特性として耐震性に強い、断熱性、遮音性に優れているなどの点が高く評価されているのではないでしょうか。価格的には、坪単価でいえば100万円を超えるケースが多く、他社に比べてかなり高いといわれていますが、それでもそれだけ払っても満足している人が多いということでしょう。2位以下には、ナショナルブランドの大手住宅メーカーが続いています。2位の積水ハウス、3位のヘーベルハウス、4位の住友林業までが78ポイント台で、5位の一条工務店は77ポイント台となっています。一条工務店は、このところ急速に売上高を伸ばしており、顧客満足度でも年々評価を高めており、注目しておいていい1社かもしれません。

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(資料:オリコン「顧客満足度調査」)

建売ビルダーでは飯田産業グループが揃って上位に

 建売住宅ビルダーのランキングは図表4にある通りです。トップは埼玉県東部を地盤とするポラスで、66.8ポイントを獲得しました。2位の東栄住宅の66.8ポイントとは1.0ポイントの差でした。建売住宅では「立地」から10項目に分けて評価を聞いていますが、そのうち「情報提供」「引渡し時の住宅確認」「デザイン」「住宅設備」「長期保証」「アフターフォロー」の6項目でポラスが首位となっています。

 2位以下で注目しておきたいのは、年間で4万戸以上を供給している飯田産業グループの各社が多く並んでいる点です。2位の東栄住宅、3位の一建設、4位の飯田産業、8位のタクトホーム、10位のアーネストワンの5社がそうです。グループを挙げて、「全戸住宅性能評価制度最高等級」取得を標榜しており、そうした経営姿勢がジワジワと消費者の間にも浸透し始めているのかもしれません。

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(資料:オリコン「顧客満足度調査」)

購入を考え始めたら一度はチェック

 オリコンの顧客満足度調査は、住宅関連ではこのほかにもマンション管理会社、リフォーム会社などのほか、住宅ローン関連の調査もあります。さまざまな側面から参考になる内容が多いので、マイホーム購入を考え始めたときには、一度は内容をチェックおくのがいいのではないでしょうか。

(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

・オリコン

山下和之/住宅ジャーナリスト

山下和之/住宅ジャーナリスト

1952年生まれ。住宅・不動産分野を中心に、新聞・雑誌・単行本・ポータルサイトの取材・原稿制作のほか、各種講演・メディア出演など広範に活動。主な著書に『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(執筆監修・学研プラス)などがある。日刊ゲンダイ編集で、山下が執筆した講談社ムック『はじめてのマンション購入 成功させる完全ガイド』が2021年5月11日に発売された。


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