「将来、お金に困らない人」に育てるためのマネー教育法
21世紀の子どもの教育において必須ともいえるのが「マネーリテラシー」だろう。ベストセラーとなった『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)で提示されているように、「人生100年時代」に突入し、今までの人生プランは通用しなくなっている。
しかし、学校では「お金」について教えてくれることは少ない。ならば、将来子どもが困らないように、家庭で子どもにお金の教育をすべきだろう。そこで親が読んでおきたいのが『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』(集英社)である。
元メガバンク支店長で「お金の町医者」として全国の講演会で講師として活躍中の菅井敏之さんによって書かれた本書は、富裕層が子どもにどんなお金教育をしているのかをもとに、一般の人も身につけておきたい、子どもが将来お金に困らない教育法、そして考え方を教えてくれる。
本連載では4回にわたって、菅井流「マネー教育法」の概要を紹介していく。最終回となる今回は、子どもだけでなく親も覚えておきたいファイナンスの知識について。実は、これは普段の生活のなかで養うことができる。
子どもも家族の“共同経営者”のひとり
菅井さんは本書の中で、「家庭を維持すること」と「会社の経営」との類似を指摘している。
ただし、この場合の経営者は多くのケースで一家の稼ぎ手である「父親」ではなく、家族全員だ。たとえ子どもであっても家族の「共同経営者のひとり」としての意識を持たせることで、家族の「出ていくお金」と「入ってくるお金」の意味を考えるようになるという。
・家族が生活していくにはたくさんのお金が必要なこと
・計画的にお金を使っていくことが大切であること
・お金は有限であること
さらに、もう少し生活費を切り詰めて貯金に回すお金を増やすにはどうすればいいか、といったことを考えさせてもいい。こうした取り組みを続けることで、子どもは家庭の運営を他人事ではなく自分事として見るようになるのだ。
そして、家族全員の資源である「お金」を使うことについて、子ども自身が深く考えるようになる。
子どもに自分のバランスシートを書かせるべき
また、経営に「ファイナンス」は欠かせない。これも、子どもに早いうちから慣れさせておくべきことだ。その第一歩として、菅井さんは子どもに自分のバランスシート(貸借対照表)を書かせることを挙げている。
実際に書かせてみると、たとえ子どもであっても「資産」と「負債」があることがわかるはず。そして、自分の資産を把握した上で「では、この資産をどう増やすのか」と考えさせることで、「お金を稼ぐには何が必要か」に考えが及び、子どもがビジネス感覚を持ち始めるきっかけとなるのだ。
同時に、家庭全体のバランスシートや損益計算書も作成し、包み隠さず見せることも重要だと菅井さんは説いている。将来どんな道に進むにしても、財務諸表について理解しておくことで損になることは何もないからである。
『あなたと子どものお金が増える大金持ちの知恵袋30』では、「将来我が子がお金で苦労しないように」をキーワードに、家庭の中でできるさまざまな「お金教育」について解説している。
どんな人も避けて通れないお金の問題。我が子が先々困らないように、そして自立して生きていけるように、子どものうちから少しずつお金のリテラシーを授けていくのも親の務めなのだろう。
(文=編集部)
※本記事はPR記事です。
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