消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
政府は10連休を“キャッシュレス推進”に利用
とはいえ、さすがに10日も休みがあると、それはお金を使う。手持ちの現金が足りなくなる事態もあるだろう。しかし、あまり多額の現金を持ち歩くのは防犯上心配でもある。そこでというわけではないが、経済産業省およびキャッシュレス推進協議会が音頭を取って、この10連休を「キャッシュレス・ウィーク」にしようというキャンペーンが実施される。
ご存じの通り、2019年10月からの消費増税対策として、政府はキャッシュレス決済をすればポイントを最大5%還元するとの施策を進めている。なかなか進まないキャッシュレス化の後押しとして、現金が心もとなくなりそうなこの時期に大型キャンペーンを打ち出す。
参加するのはカード会社や電子マネー、コード決済事業者などを含む40社ほどの予定。すでに内容の発表があったのは、キャッシュレス決済でのdポイントの20%還元(4月24日~5月7日、要エントリー)、楽天カード、楽天Edy、楽天ペイでの支払いで、コンビニでの利用で楽天スーパーポイントが最大2.5倍など。4月中旬に詳細が出揃うらしいが、普及目的から推測するなら、ポイント付与合戦となりそうだ。
しかし、この力の入れ方を見ると、もしや10連休にした理由のひとつはキャッシュレス普及ですか? と一瞬勘繰りたくなる。それはジョークとしても、この時期のお金問題は頭が痛いことになりそうだ。くれぐれも準備は抜かりなく。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)
※各種情報は4月上旬時点のものです。
『定年後でもちゃっかり増えるお金術』 まだ間に合う!! どうすればいいか、具体的に知りたい人へ。貧乏老後にならないために、人生後半からはストレスはためずにお金は貯める。定年前から始めたい定年後だから始められる賢い貯蓄術のヒント。
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.10.18 15:10
2024.09.24 07:10
2024.09.22 18:00
2024.09.18 06:00