俳優の榎木孝明さんが、5月20日から続けてきた30日間の不食を18日に終えます。17日、記者会見を開いた榎木さんは、身体に起きた変化について、集中力が増したこと、睡眠が深くなったこと、腰痛が治まったことなどを挙げていました。
不食という言葉に馴染みのない人も多いかもしれません。榎木さんの場合、「摂取は水のみ。血糖値や塩分対策で数度あめ玉を補給しただけ」という食生活を実践したそう。
記者会見の中でも榎木さん本人が「絶対に真似しないように」と語ったように、実践するには危険も伴いそうな「不食」ですが、全く食べないのではなく、食べる量を抑えることで心身をリフレッシュさせる「ファスティング」という健康法であれば無理なく始められるかもしれません。
そこで今回は『できる男は超少食』(船瀬俊介/著、主婦の友社/刊)のなかから、ファスティングによって得られるメリットをご紹介します。
■メタボ解消、細マッチョになることも
榎木さんは1カ月で9キロ体重を落としたそうです。短期間でここまでの成果を出すには不食が必要でしょう。しかし、ファスティングだけでも充分メタボを解消することはできますし、筋トレと併行すれば細マッチョになることも可能。
本書では、ファスティングは脂肪を減らす一方、筋肉を減らすことはないとしています。
■頭が冴え、パフォーマンスが上がる
榎木さんは不食の効果について「集中力が増し、本を読むスピードが格段に速くなった」という言い方をしています。
これは、著者の船瀬さんも同様だったようで、一日一食の生活を続けたことで頭が冴えるようになり、1日で原稿用紙96枚を仕上げる日もあったと言います。
ところでヨガの世界には、「腹八分で医者要らず」「腹六分で老いを忘れる」そして「腹四分で神に近づく」という言葉があります。船瀬さんによれば「神に近づく」とは、「心身の機能が高まり、最高度に達する」ことを意味するそう。それだけ少食が心身に与える影響は大きいということなのでしょう。
ところで、「どのくらいが『少食』と呼んでいいラインなの?」と疑問をもつ人もいるかもしれません。本書では一日一食、腹八分目をひとつの目安としています。また、ファスティングをおこなう上では、20時以降なにも食べない、22時には就寝するといったこともポイントだそうです。ただ、無理は禁物です。もしも体がフラフラしたり、不調を感じるときは、しっかり食べるようにしましょう。
これからの暑い季節を乗り切るために、ファスティングで心身とも研ぎ澄ませてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。