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迷ったら“越境”しろ!「いじめられている」「会社がつらい…」だったら“外”に出ればいい!

文=編集部
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「越境」することの大切さ

 対談から発売までの間に、津田氏はウェブの政治メディア「ポリタス」をスタートさせるなど、政治関連の活動に一層力を入れるようになった。折しも、現在は「ブラック企業」が社会的な問題になり、いじめや凄惨な事件が後を絶たないなど、「生きづらさ」「悩み」を抱える人も少なくない。両氏は、「そんな人にこそ、本書を読んでほしい」と語る。

「『なんか変わりたい』と思っている人が、この本を読み、変わるきっかけを得てくれればいいと思います。仮に僕らがきっかけを与えることができなくても、本の中には、『こうやって殻を破った』という事例や、行き詰まった時の動き出し方などがいくつも紹介されているので、『なんだ、そうなんだ』ということがたくさんあると思います」(津田氏)

「『自分が今いる世界には、その外がある』ということを常に意識したほうがいいと思います。だから、学校でいじめられていたら、学校の外の世界に出てみればいい。今の会社がつらかったら、ほかの働き方もあるでしょう。実際はそんな簡単な話ではないのですが、自分が今いる場にボーダーを引いているのだとしたら、『その外がある』という意識を持って、ちょっと踏み出してみると、ちょっとだけ違うことが起きるかもしれません」(西氏)

 転職、進学、友達作り……大小の差こそあれ、自ら動き出し、現状を変える可能性を持ち得る一歩を踏み出すことの大切さを両氏は説く。同書のキーワードにもなっている「越境」について、両氏はこう語る。

「ひな鳥は、自ら殻を破って生まれてきます。それは、安全な世界を破壊するということです。痛みや恐怖を伴うかもしれないし、手探りで進むしかないかもしれません。しかし、そうすることで、今まで出会えなかった人や景色に出会えるのです。いきなり異質なものと対峙するのがつらかったら、最初は同じ境遇の人たちが集まる場に行ってみるのもいいでしょう。友達作りが苦手な人でも、同じような人を見つけて『知らない人に声をかけるの、苦手なんだよね』と言ってみれば、そこから友達になるかもしれません。人は自分自身では変われないので、そういう場に身を投じることが大切です」(西氏)

「以前に大物ミュージシャンが集まる飲み会に行ったことがあるのですが、そこでは緊張してどうしていいかわかりませんでした。おいそれと音楽の話もできないので、なぜかずっとサッカーの話をしていたのです。その時『とりあえず何か話せることがあれば、会話って続くんだな』と思いました。友達や人間関係は難しいものではなくて、そういうことの繰り返しでできていくものだと思います」(津田氏)

 会社や学校、人間関係の枠にとらわれず、いかに「越境」することができるか。これからの時代を生き抜くポイントは、そんな姿勢にあるのかもしれない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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