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迷ったら“越境”しろ!「いじめられている」「会社がつらい…」だったら“外”に出ればいい!

文=編集部
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 第二次世界大戦の終戦から70年を迎える2015年。終身雇用制度は崩壊し、消費税は10%への増税が目前に迫っているなど、社会の状況は大きく変わった。一方、インターネットが発達し、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及などの影響により、若者から高齢者まで、その生き方や働き方もまた、大きな変化を遂げている。

 そんな中、SNSを活用して幅広く活躍するジャーナリストの津田大介氏と、東進ハイスクール講師の西きょうじ氏の共著『越境へ。』(亜紀書房)が5月23日に発売された。メディア・アクティビストとも呼ばれる津田氏は、18~19歳の時に代々木ゼミナール池袋校に通っており、そこで人気講師として英語を教えていたのが西氏であった。

 同書では、2人が約20年ぶりに顔を合わせ、「社会とは?」「仕事とは?」「今をどう生きるか?」といったテーマについて、徹底的に語り明かした異色の対談本となっている。津田氏は、本書の内容を以下のように語る。

「大学生でこれから社会に飛び出す人、高校生で進路に悩んでいる人、社会人2~3年目で『次のステージに行きたいな』と迷っている人などに対して、劇薬になったり、チャレンジするきっかけになればいいなと思います」

 同書は、津田氏がツイッター上で西氏との交流を再開させたことが制作のきっかけとなった。約15時間に及ぶ対談のほか、両氏の書き下ろし原稿も収録されており、ページ数は296に達する。しかし、対談が行われたのは13年2月で、発売までに2年3カ月を要した。その間、代々木ゼミナールで28年間、人気講師として多くの受験生を指導してきた西氏は、今年4月から東進ハイスクールに移籍した。その理由をこう語る。

「やっぱり、ちょっとリスクがあったほうが楽しいですよね。少子化で生徒が減っているので、予備校業界自体がリスクではあります。ただ、縮んでいくリスクは怖いだけですが、飛び出していくリスクはドキドキします。ちょっとだけリスクがないと、生きている実感がないですよね」

 2人が出会った予備校という場所について、両氏はこう語る。

「本の中にも書きましたが、やはり受験生というのはすごく不安定です。自分の将来がまったく見えない状況で、西先生に出会ったというのが大きかった。もちろん、授業自体も有益でしたが、それ以上に『生き方とか、自由でいいじゃん』というのを感じられたのが、その後の人生にも役立ちました。ある意味、極限状態の中で、豊富な人生経験から繰り出される雑談などを聞いて、これからの人生を考える。それは、予備校という場所じゃないとできない貴重な体験でした」(津田氏)

「僕らにできることは、きっかけになることだけです。直接的に何かを教えることはできないので、きっかけになれればいいと思っています。中には、きっかけをつかむためのきっかけすら見つからない人もいますから」(西氏)

BusinessJournal編集部

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