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話が無駄だらけで自己満足で終わる人、なぜか話が短く「伝わる」人

構成=淡路勇介/フリーライター
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話が無駄だらけで自己満足で終わる人、なぜか話が短く「伝わる」人の画像1モチベーション&コミュニケーションスクール代表の桐生稔氏
「何が言いたいの?」「……つまり?」「結論から話して!」などと、上司や取引先に問い詰められた経験はないだろうか。また、部下にきちんと指示をしたつもりでも、実は全然伝わっていなかった、という経験を持つ人も少なくないだろう。

 ビジネスパーソンにとって、上司や部下とのやりとりは必要不可欠だ。円滑なコミュニケーションは、仕事をスムーズに進め、成果を向上させる大事な要素でもある。

「できるビジネスパーソンの共通点は、話が短く、相手に伝わる話し方をしていることです」

 こう語るのは、全国13カ所でコミュニケーションスキルをアップさせるビジネススクール「モチベーション&コミュニケーションスクール」を運営する桐生稔氏だ。

 桐生氏は、今年9月に『10秒で言いたいことをズバッと伝える できるビジネスマンは、話が短い! 伝わる話し方30分実践トレーニング』(ごきげんビジネス出版)を上梓した。今回、その桐生氏に

・仕事ができるビジネスパーソンの共通点
・「伝わる」話し方とは
・コミュニケーション能力を高めることのメリット

などについて話を聞いた。

伝わる話し方=相手のアクションが生まれること

–まず、仕事ができるビジネスパーソンの共通点はなんでしょうか?

桐生稔氏(以下、桐生) できるビジネスパーソンは、共通して話が短いという特徴があります。シンプルで無駄がない。瞬時にまとめて、瞬時にアウトプットするのがうまいのです。そして、重要なのが、話が短いため相手に「伝わる」ということです。「伝える」ではなくて、「伝わる」。ビジネスシーンにおいては、いくらコミュニケーションを重ねても、伝わらないと意味がありません。

–「伝える」ではなく「伝わる」話し方とは、どういうものでしょうか?

桐生 上司が「きちんと伝えたのだけど……」と部下の仕事ぶりをぼやくことがあります。これは、伝えたつもりになっているだけで、実は伝わっていないのです。

 私は、「伝わる話し方=相手のアクションが生まれること」と定義しています。自分が何か話した時に、相手のアクションが生まれたら、それは「伝わった」ということになります。判断する軸は、あくまで自分ではなく相手です。

 例えば、「自己紹介をした後で、その内容に興味を持った人に話しかけられた」という場面があります。これは、相手のアクションが生まれているので、その人の自己紹介がうまく伝わったということです。「営業マンがプレゼンをしたら、契約を取ることができた」というのも同じです。つまり、伝わる話し方とは、「相手のアクションを生む話し方」なのです。このようにきちんと定義することで、「自分の話が伝わったのかどうか」を判断することができます。

 自分軸で考えていると、うまく話をしたつもりで、自分だけいい気持ちになって終わってしまうことがよくあります。しかし、それは自己満足であり、伝えたつもりになっているだけです。ビジネスパーソンにとって「うまく話せたかどうか」は実は重要ではなく、「相手のアクションが生まれたかどうか」が重要です。上司に何か提案した時、「それはいいな、やってみよう」となれば、伝わったといえます。しかし、無反応であれば、一方的に「伝えた」だけで、相手に「伝わった」とはいえません。

 営業トークもプレゼンも上司への報告も「相手のアクションがあるかどうか」を軸に、自分の話し方を見直してみてください。

『10秒で言いたいことをズバッと伝える できるビジネスマンは、話が短い! 伝わる話し方30分実践トレーニング』 自分の考えを相手に伝えるときは、いつも準備万端とは限りません。会議でコメントを求められたり、上司に報告を求められたり、自己紹介を振られたり。ほとんどのケース、それは突然やってきます。その時に、いかに的確にシンプルに相手に伝えることができるか。そのメソッドを詰め込んだのが本書です。ぜひ、できるビジネスマンの伝わる話し方をマスターすることで、プレゼン、営業、報告スキルを格段にあげてみませんか? amazon_associate_logo.jpg

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