「クリエイティブ」という言葉は、なんとなく「アート」の匂いがしますし、オシャレ感もあってあこがれますよね。
でも「クリエイティブな人」ってどんな人なのでしょうか?「クリエイティブな人」と「クリエイティブじゃない人」は何がどう違うのでしょうか。
「クリエイティブな人」や「クリエイティブでありたい人」が集う芸術大学で教壇に立つロッド・ジャドキンスさんは、著書『「クリエイティブ」の処方箋』(フィルムアート社/刊)で、クリエイティブであるために必要なことや考え方をまとめています。
絵がうまかったり楽器が得意なのがクリエイティブ、というイメージがありますが、実はそんなことはありません。「クリエイティブな人」を特徴づけるのは、考え方であり物事の眺め方。あなたはいくつ当てはまりますか?
■「慣れ」がクリエイティビティを殺す
「慣れ」というのは作業を効率化させますし、失敗やミスを減らします。しかし「慣れ」を「やり方を知っていること」だとするならば、それはクリエイティビティを殺してしまうことがあります。
■完全なる「オリジナリティ」はありえない
クリエイティブな人ほど、自分が愛してやまない何か、影響を受けてきた何かを上手に利用して自分の思考や創造に活かします。これはいわゆる「パクる」ことではありません。自分なりに解釈し、より深め、より磨き上げられたものを目指すのです。
■無名であることを喜べ
もし自分が誰からも評価されていない、誰も自分を見ていないと感じたら、それは落ち込むのではなく喜ぶべきことです。
無名で誰も自分のことを気にしていないということは、何をしても気に留める人はいないということ。つまりどんなことでも試せるということなのですから。
■自己矛盾を受け入れる
人は誰でも多かれ少なかれ矛盾を抱えています。ほとんどの人はその矛盾を悪いものだとしてなくそうとしますが、完全にそれをなくすことはできません。ならば「矛盾している自分」を受け入れてしまいましょう。
それは物事を多面的に見ることを助け、あなたのクリエイティビティを引き出してくれるでしょう。
■拒否されることを恐れない
誰だって自分の言動が人から拒否されることは怖いことです。ただ、クリエイティブな人ほど、他人から拒否されることは、「何かを失うこと」ではなく「現状が変わらないこと」だと知っています。プラスは得られなくてもマイナスにもなっていないのです。こう考えれば、誰かから拒否されても再チャレンジできるはずです。