断るべきところで断れなかったり、言うべきことを言えなかったりで人間関係がギクシャクしてしまったという経験はありませんか?
こんな時は自分の“コミュ障”ぶりに落ち込んでしまうもの。でも、コミュニケーションや対人関係とは本来そんなに難しいことではないはずです。
『手に取るように人を動かす 最強のトリック心理学』(神岡真司監修/神宮館発行)によると、コミュニケーションで主導権を握ったり、人間関係を円滑に進めることができるかどうかは、「ちょっとしたコツ」を知っているかどうかで変わります。たとえば、ビジネスや恋愛でのこんなシーンをうまく切り抜けられれば、コミュニケーションへの不安もなくなり、落ち込んだメンタルをリセットできるでしょう。
■取引先からの提案「上の者に相談してから…」と返してはいけないワケ
行きたくない飲み会だったり、しつこいセールスなど、どうしても断らなければいけない場面は多々あります。でも「下手な断り方」をしてしまったばかりに、後々気まずいことになった経験はないでしょうか。
「下手な断り方」の代表例が、「安易に社交辞令を使ってしまう」パターン。取引先の担当者から企画を提案されたとき、内心では「必要ない」と思っているのに、つい「検討します」「上の者に相談してから…」などと返事をしてしまうのはNGです。
相手の担当者にしてみれば、さんざん気を持たされた挙げ句、「やっぱりダメでした」と言われた場合、「どうせなら、さっさと『No』って言ってくれればよかったのに!」と腹立たしく思ってしまう可能性があるからです。
そこで紹介したい心理ノウハウは「断り方」に関するもの。このような場面では「さっさと断る」が正解ですが、重要なのは、「どんな言葉を添えるか」という点。「内容は悪くないと思うんですが…」「私個人としては興味があるのですが…」などと枕言葉を添えることで、相手を傷つけずにすむでしょう。
逆に、相手に「断られたくない」場合は、本書のなかで「NoをYesに変えるマジック心理学」として紹介されている、「まずは簡単な依頼をして相手の警戒心を解きほぐす」等のテクニックが参考になるはずです。
■狙っている異性と距離を縮めるには「横並びに座る」のがベスト
次に紹介したいのが、「座り方」に関するテクニック。これから距離を縮めたいと思っている異性をお茶に誘うも、雰囲気づくりがうまくいかず、落ち込んだ経験はありませんか?
そんなときは、座り方を工夫するのが効果的です。まだ会って間もないようであれば、まずはテーブルの角に斜めに座ることでリラックスした雰囲気を演出しましょう。また、すでに何度も会いさらに距離を縮めたいのなら、横並びに座ると、より親密さが増します。ちなみに、テーブルをはさんで向き合う形で座ってしまうと、改まった感じになってしまうので避けるのが無難です。これはビジネスシーンにも使えるテクニックですので、目的に合わせて活用してみてください。