春になったし、気分を変えるために部屋の模様替えでもしよう、そのついでに片付けもしてしまおうと思ってやり始めたのだけど、なかなか片付かない。というか、モノが全然減らない。自分では「捨てた」と思っても、意外と減っていなかったりする。そのうちに片づけが面倒くさくなって中途半端なところで終えてしまう。
これではいけない! そこで実践するのが「断捨離」である。どんどん捨てようと、いざ手を動かしてみる。でも、「これはあとで使いそう」「これ1万円もしたのに1回も着ていないんだよなあ」などとアレコレ考えて、なかなか捨てられない…。
どうすればこのサイクルから卒業することができるのだろうか?
■片づけられない人に共通する5つのクセ
「断捨離」のプロセスを分かりやすく解説する『必ずできる断捨離BASIC』(やましたひでこ監修、マガジンハウス編、マガジンハウス刊)によれば、片づけに挫折してしまう人には5つの共通した行動や思考パターンがあるという。
(1)難易度の高い場所・モノから始める
いかにもいらないモノがつまっていそうな物置や、写真や手紙といった思い出が詰まった宝箱。片づけが下手な人ほど、こうしたところから片づけようとしてしまう。でも、思い出の品は捨てづらい。気楽に捨てやすいモノから片づけよう。
(2)移動させているだけ
クローゼットを総点検し、丸1日かけてキレイに入れ直したのに数週間後には元通り。これでは、片づけではなく、単なる移動だ。まずはモノを減らすことを意識しよう。
(3)減らしたい以上に増やしている
片づけが苦手な人の多くが、家の中にモノが増えることに無感覚だという。安易に買ったり、もらったりするクセは見直すべきだろう。
(4)短期間で終わらせようとする
一時的にスッキリさせても、片づけを習慣化しないことには、結局元に戻ってしまう。その意味でも、長期戦を覚悟した方が成功率は高い。
(5)片づけがイベント化している
片づけが挫折する人の口グセNo.1は「まとめてやるから」。「まとめてやる」は「もっとしっかり時間がある時に」となっていき、片づけの心理的ハードルがどんどん上がってしまう。毎日少しずつ切り崩すのが、遠回りに見えて近道だ。
この5つ、片づけられない人にとってはもはや「あるある」なのだが、「あるある」だと笑って済ませられるほどカンタンな問題ではない。
「今、ここにいる自分にとって必要か否か」。このシンプルな物差しが、片づけられない自分から脱却するための秘訣だという。不要なものは移動させるだけで終わらすのではなく、捨てる。しっかりと「断捨離」を実践しようと思う、春の日だった。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。