読書嫌いではないけど、時間がないといったことから本をあまり読まないという人は、少なくないのかもしれません。しかし、仕事がデキる人は、忙しくても本を読み、その内容をしっかりと仕事や生活に活かしています。
『アクションリーディング』(赤羽雄二著、SBクリエイティブ刊)の著者である赤羽さんも多忙を極めるコンサル業の中で読書を習慣にし、マッキンゼーで14年間活躍しました。
そんな赤羽さんの考える読書のメリットは7つあるといいます。
(1)知識がどんどん増える
読書のメリットは、知識がどんどん増えること。MS(機械工学修士)を取得してマッキンゼーに入った赤羽さん自身、経営について学んだのは本だといいます。本と現場で知識を往復させ、より「使える」知識として身につけたのです。
(2)視野が広がり、活躍・昇進できる
本を読めば、知識を詰め込むだけではなく、それを幅広い方向から見て、吟味して理解することができます。これができると、全体観を持ってバランスよく物事を見ることができるようになるのです。
(3)自分の「伸びしろ」を増やせる
素晴らしい洞察を持った著者の本を読むと、「自分は本当にまだまだだな」と痛感できます。自分の身のほどを思い知らされ、それが糧になるのです。
(4)リーダーとしての素質を作れる
どんな著者でも、その人なりの考えがあり、そこに至った理由があるもの。それを踏まえて読んでいくと、他人の心の流れにふれることができます。特にわかりやすいのは、小説や伝記、心理に関係する本。他人の気持ちや痛みがよくわかることは、仕事もでき、リーダーシップも発揮できるようになります。
(5)自分で「考える」力がつく
読書すると、想像力が刺激され発想が豊かになり、まったく想像もしなかった世界があることを見せてもくれるでしょう。本は「自分が考える力」を持つきっかけとなるのです。
(6)時代に先んじた手が打てるようになる
次々にストーリーを読んでいくので、自然に洞察力、推理力が鍛えられるでしょう。いろいろなケースが頭に蓄積され、苦労せずにシミュレーションができるようになるのです
(7)やる気が出る
本を読んで感動すると、ごく自然にやる気が湧いてくるはず。赤羽さんにとって「やる気が出る」本とは、発見がある本だといいます。直感的に「面白そう」と思ったものを手にとり、読んでみるのも、やる気を出したり、前向きになる方法の1つです。
読む時間がないといった受け身ではなく、本に対して積極的になることが習慣づけにおいては大切。読書の時間がない、あまり本を読む習慣がないという人も、本書の「読書」を参考にしてみてはいかがでしょう。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。