嫌なことやつらいことを、モヤモヤしたまま抱え込んでいるのはつらいもの。特にコロナ禍の中で、これまでできていたことができなくなったり、暑くて不快な中でもマスクをせざるをえなかったりと、ストレスを感じやすくなっているのは確かです。
毎日の生活の中にある嫌なことやつらいことは、「ノートに書きだしてみる」ことで少し気が晴れる。『書くだけで人生が変わる 嫌なことノート』(アスコム刊)はそんな観点で作られています。
■モヤモヤ、イライラはノートに書きだしてみよう
実際の書き方はこんな風になります。
上司にイライラ、コロナにイライラ、思い通りにいかない日常にイライラ…
上司の指示があいまいで、すごく抽象的で、何を言いたいのかわからない
上司が思い付きで指示してきて、振り回される
気がつけば、仕事の愚痴や上司の愚痴ばかり口にしている自分に嫌気がさしてきた
社内の雑談がうるさくて、仕事に集中できない
折り畳み傘を持たずに出かけたらゲリラ豪雨にあった
友だちのドタキャンに振り回される
こうやって、ただ吐き出すように書いていくだけ。あとで読み返すことを考えて恰好つけずに、何があったか、何をされたか、そのまま書いていくことが大切です。やってみると、それだけでも気持ちが少し落ち着くはず。
また、別の日は
上司の言うことがコロコロ変わってムカついたとします。しかも、3日前と言ってることが違って、準備していたものがおじゃんに!それを指摘したら、「3日前の俺とは違う」といわれた……
1日の終わりに、その日にあった嫌なことを書き出して、できればそれに対する対策を考えてみるのもいいかもしれません。
このケースなら
・上司から仕事を受ける際には、最後にもう一度、今回受けた仕事の内容の確認をする
・何が上司を変えたのか、上司とのコミュニケーションを密にして、関心事を探るようにする
などなど。書くことで一度すっきりしたら、理不尽な対応も自分の仕事力を鍛えるいい機会だと考えられたりもします。
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「嫌なこと」に対して「嫌だ」というネガティブな感情だけで終わらせず、ため込まずに吐き出し、解消しましょう、というのが、「嫌なことノート」のポイント。吐き出すことでスッキリするだけでなく、物事を客観視できるので、なんとなく、解決の方法を考えられる心理状態になってくるはず。解決案がまとまると、次に同じ嫌なことに遭遇したとき、受け取り方が違ってくるので、うまくかわせるようになります。
「嫌なことノート」には特別なものは必要ありません。手持ちのペンとノートでOK。『書くだけで人生が変わる 嫌なことノート』にさらに詳しい書き方が解説されていますので参考にしてみるといいかもしれません。最近イラつくことが多いな、という方やストレスでいつか爆発しそうだ、という方は、試してみてはいかがでしょうか?
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。