初対面の人との会話が苦手。会話が盛り上がらなくて途切れてしまう。コミュニケーションをとる際に、このような悩みを持っている人は多いだろう。会話をする上で大切なことは、相手の話をただ聞くのではなく、相手の気持ちに寄り添う「共感力」である。
唐橋ユミが明かす「会話がはずむ3つのコツ」
『会話は共感力が9割 気持ちが楽になるコミュニケーションの教科書』(唐橋ユミ著、徳間書店刊)では、フリーキャスターの唐橋ユミ氏が、インタビューや取材の中で知ったこと、気づいたこと、コミュニケーションが円滑になるヒントや成功例、失敗例を交えながら、会話やコミュニケーションのベースとなる「共感力」の生かし方、高め方を紹介する。
会話のスキル以前に、唐橋氏が大切にしていることが、本書のタイトルにもなっている「共感力」だ。仕事でさまざまな人と会話をするときに、心通わせ、一緒にその場の空気をつくり上げていくことを第一としているという。
唐橋氏が相手の話を聞くときにいちばん大事にしていることが「心・疑・態」の3つ。
・あなたに関心がありますの「心」
あなたに興味がある、関心があるという「心」の温度は必ず伝わるもの。素直に、正直に、話しやすいように真摯に相手の話を聞くことが大事。
・小さな疑問をおろそかにしない「疑」
聞き手の態度は、話し手の態度を決める。「あなたのことをもっと知りたい」という心で質問を重ねると、相手もどんどん乗ってきて、会話の好循環が生まれる。
・先入観にとらわれない態勢の「態」
聞き上手な人は、先回りして結論を出したり、先入観で決めつけない。
相手に対して、興味、関心をもち、尊重することが「共感力」につながる。コミュニケーションの基本として「心・疑・態」を意識し、共感力を養うことが重要なのだ。
また、自分が話すときにも共感力を生かすことができる。相手の気持ちを想像して寄り添いながら、自分なりの言葉を選ぶことで、相手の心を開き、会話や相手との関係性まで円滑にすることができる。
相手に共感するときに気をつけなければいけないのが、必要以上に同調して、相手に心の波長まで合わせてしまうこと。これでは共感ではなく「同調」になってしまう。相手の気持ちを想像して、自分の距離感で寄り添うことが「共感力」。
共感力を身につけて、仕事もプライベートも会話によって、日々の生活を充実させてはどうだろう。
(N・T/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。