「なんとなく調子が悪いけれど…」といったときに、どのような点をチェックすれば、不調の原因について知ることができるのでしょうか。
『「不調」の9割はこれでよくなる!』(今野清志著、三笠書房刊)は中医学をベースに、原因不明の不調についてアドバイスをしてくれる一冊。本書には不調への対応法のほか、生活習慣術、体を整えるためのツボ、そして自己診断法が掲載されています。
ここでは自分の体を自己診断するための方法について、本書からご紹介していきましょう。
■朝、鏡で自分の舌を見てみよう
中医学では「望診」「聞診」「問診」「切診」という4つの方法で相手の状態をつかむところから始めます。
その1つである「望診」は外見の状態から判断するというもので、セルフチェックにも応用できます。例えば朝起きて、鏡を見ながら自分をチェックするのです。
今野さんいわく、重要なのは「舌診」。口を大きく開けてベーッと舌を出し、第一印象が次の4点をクリアしているならば健康状態は絶好調と言えるそうです。
・舌質はやわらか
・乾きすぎずしめりすぎず、適度にうるおっている
・健康的で明るい赤色
・白っぽい舌苔がうっすらついている
もし「舌苔が増えた」「なんだかいつもと違う」と感じたら要注意。極端な変化ほど、気を付けるべきと今野さんは言います。例えば舌苔が石鹸のように白くネバネバした質感になったら消化不良なのだとか。
■おなかの硬さから自律神経の乱れを見る
4つの診断法の一つである「切診」は、いわゆる「触診」のこと。おなかにふれることで全身の状態を知る「腹診」が一般的です。
「腹診」は、おなかの周辺を時計回りにゆっくり押していきます。ここで「なんだか硬い」「ちょっと痛い」という人は要注意。今野さんによれば、放置すると胃腸の硬化が進み、鉄板のようにカチカチになる恐れがあるそう。
では、その原因は何かというと、自律神経のバランスが交感神経にかたよっている可能性を今野さんは指摘します。つまり、体が緊張状態にあるということです。一方、健康な人のおなかはゴムまりのようにやわらか。
おなかを押してみて硬さを感じたら、普段の生活の中で、ちゃんとリラックスできているか振り返ってみてはいかがでしょうか。もしかしたら、いつの間にか心身がストレスでやられているかもしれません。
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自分の体のことは自分が一番よく知っていると思っている人もいるかもしれません。しかし、無理をしている自分に気付けないまま…ということもあるはず。
本書ではこの他にも、体臭の特徴から問題ある体の場所を把握する方法を教えてくれたり、こめかみの切診から目の酷使度を知る方法などを教えてくれます。
自分の体の状態を知るためにもぜひ参考にしてみてください。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。