どんな言葉でも、理解力や会話能力は語彙の数によって決まる。
だから、英語も知っている単語の数が増えないと、結局は使えるようにはならない。勉強はしているけれど続かない、なかなか上達しないという人はまず、英単語の数を増やすことから初めてみてはどうだろう。
「Go downtown」は「下町に行く」ではない
『1秒ドリル 大人の英単語』(小池直己、佐藤誠司著、青春出版社刊)では、日常生活の中で目にし、耳にし、口にする英単語とフレーズを紹介する。
本書は、日本人が仕事や生活の中で使える英語の知識をさまざまなジャンル、形式、クイズを通して身につけていく。問題は初級・中級・ハイレベルの3つに分かれているので、自分のレベルに合わせて活用できるのが強みだ。
初級編では、「1秒で答えられますか」という題目でおさえておきたい単語とフレーズの問題が出題されている。
では、どんな問題が掲載されているのか。
・電車などの「自由席」はfree seatとは言わない。何と言うか?
答えは「unreserved seat」になる。free seatだと「無料の席」と誤解されかねない。指定席はreserved seatなので、「指定(予約)されていない席」と考えて、unreserved seatかnon-reservedを使う。
・go downtownとは、どんな場所へ行くこと?
downtownは「中心(繁華)街へ」の意味の副詞なので、にぎやかな場所へ行くことを意味する。反対語は「uptown」で「(都心から外れた)住宅街へ」の意味。日本語の「山の手」に当たる英語はuptownだが、「下町」はdowntownとは言わない。
日本人が間違えやすい英語も出題されている。
・仕事の相手などと面会の約束をすることを「アポを取る」と言うが、「アポ」に当たる英語は?
答えは「appointment」。I have an appointment with client at 3.)(3時に顧客と約束がある)のように使う。
・ユーチューブ(YouTube)の「チューブ」とは、どういう意味か?
答えは「テレビ」。YouTubeは「あなた(視聴者)が作るテレビ」と言う意味を込めて命名されたもの。tubeのもともとの意味は「管」で、テレビのブラウン管(Braun tube)もtubeと言うことから、tubeは「テレビ」の意味でも使われる。
ハイレベル編では、できる大人の英語常識を問題にしている。
・「やれやれ(安心した)」と言う意味を表す言葉は?
答えは「Phew!」。「ヒュー」と読み、「ヒャー!」「やれやれ!」などの意味になり、不快感や安堵感を表す言葉となる。
高校生から社会人まで幅広い層の英語学習を対象としているので、社会人の英語勉強にも使用できる。文庫サイズなので持ち運びも便利な本書を活用してみてはどうだろう。スキマ時間にパラパラ見ているだけでも勉強になるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。