合コンや、知人の結婚式、商談など、初対面の人と話す機会、話さなければならない場面はかなりたくさんあります。こんな時、自分から話題を提供して楽しい会話ができればいいのですが、なかなかそうはいきません。
『誰とでも15分以上 会話がとぎれない!話し方 そのまま話せる!お手本ルール50』(野口敏/著、すばる舎/刊)は、そんな初対面同士の会話に役立つ、話題の振り方や返し方を教えてくれます。
「暑いね」と言われたら
話のきっかけに天気の話をするというのはよく使われる方法ですが、実際に初対面の相手から「暑いですね」と切り出されると「そうですね…」としか言いようがなかったりします。これでは会話は発展していきません。
こんな時は、その暑さをネタに「自分の話」をしてみると、会話は広がります。
例えば「家から駅まで歩くだけでシャツがびしょびしょですよ」「エアコンをつけるから電気代が上がって大変です」などと返せば、相手も話に乗りやすいはず。
天気の話に限ったことではなく、相手の問いかけに対して、自分の情報を少し混ぜながら返事をすることで、会話は発展しやすくなります。
会話がつながる話の聞き方
楽しい会話をするには、自分が話すだけではいけません。
相手に気持ちよく話してもらえるような「話の聞き方」も、同じくらい大事。「自分の話」をしたら、「あなたの話」をしてもらうこと。つまり、「あなたはどうですか?」と聞くことです。これさえできれば、自分はさほど話さなくても相手がどんどん会話を繋げていってくれます。
話を聞く時のポイントは、「あいづち」と「感情豊かに反応すること」。多少演技っぽくなってしまっても、「そうなんですか!?」「さすが!」などと聞き手がいい反応を返してくれると、話す方はうれしいものなのです。
人見知りなら、それもネタに
人見知りが強くて、どうしても初対面の人とうまく話せないという人は、自分が人見知りであることを話のネタにしてしまうのも一つの手です。
「人見知りなので打ち解けるのに時間がかかる」ということを開示したうえで、「○○さんは、職場に新しく入ってきた人に自分から声をかけるほうですか?」と聞いてみると、どんな答えであれ話は広がります。
「そうですね。結構声をかけるほうです」と返ってきたなら、「うらやましいですね。どうやって話しかけるんですか?」と深堀りする質問をするのもいいですし、「私も初対面は苦手で…」と返ってきたなら、「学生時代、アルバイト先になじむのも時間がかかりました」と新たな話題を出すと、さらなる会話のとっかかりとなります。
苦手な人にとってはハードルの高い初対面の人との会話も、この本で取り上げられている話題づくりや、話の広げ方、切り返し方を身につければ怖くなくなるはず。
知らない人がいる場ではつい緊張してしまう人や、商談の切り出し方に困っている人は、参考にしてみると自分を変えるヒントが見つかるかもしれません。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです