できるビジネスパーソンとそうでないビジネスパーソン。その差はどこに生まれるだろうか。
その答えの一つが「ビジネスマナー」だ。デキる人は当たり前や基本的なこと、つまりビジネスマナーを疎かにせず、大事にしているもの。普段は新入社員の時に上司や先輩から教わり覚えていったりするが、そこで教えてもらうもの以外にも様々なマナーがある。
『ビジネスマナーこそ最強の武器である』(カデナクリエイト編集、青春出版社刊)では、デキるビジネスパーソンたちが実践するビジネスマナーや仕事術、マネジメント術などを100項目、厳選して紹介している。
良好な人間関係は感じのいい挨拶から始まる
ビジネスマナーの基本中の基本といえば挨拶。あなたは感じのいい挨拶ができているだろうか。
感じのいい挨拶は、誰にでも好感を持たれ、名前も覚えられやすい。挨拶だけで社内外の人脈も広がることが期待できるので、意識してしっかりすることがお勧めだ。
挨拶するときに意識すべきことは、目を合わせること。なぜなら、相手は自分に好意や共感を持っていると感じるからだ。逆に、目をそらしたり、うつむいていると、相手に避けられているようなネガティブなイメージを持たれてしまうという。
また、もうひとつ意識するならば「語先後礼」だ。「こんにちは」「ご無沙汰しております」などの挨拶の言葉をまず発してから、次にお辞儀をする。語が先で礼が後という所作だ。意識的に相手の目を見て「おはようございます」と言ってから、頭を下げるのがよい。
清潔感を感じさせる着こなしのポイントとは?
身だしなみもビジネスマナーだ。時代とともに「ビジネスはスーツスタイル」という前提も変化し、クールビズであったり、職種によってはよりラフな服装というビジネスマンも増えている。ただ、もちろん変わらないマナーもある。それは清潔感のある着こなしを心がけることだ。
人は相手を判断するとき、視覚情報が全体の55%を占め、聴覚情報が38%、話す内容はたった7%しかないという心理学の「メラビアンの法則」というものがある。
本書によれば、清潔感を感じさせる着こなしのポイントは3つ。
1.ジャストフィットのサイズのものを着る
2.汚れやシワがない
3.ジャケットの袖からシャツが見える
これらに気をつけながら、「取引先や顧客からどう見られるか」という視点を持って相手目線で選ぶことが大切だ。
正しいビジネスマナーを身につけることは、相手との距離を縮め、良い人間関係を築くことにつながる。自分の今までの所作を振り返り、何ができていて、何ができていなかったかを確認してみてはどうだろう。
できるビジネスパーソンのビジネスマナーを見習えば、人間関係も仕事の質も向上するはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。