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コネ入社をするのはろくに勉強も努力もしてこなかった親のすねかじり野郎ばかり。コネにはそんなネガティブなイメージがある。
しかし、いざ就職して社会に出ればコネづくりやコネ活用は当り前のように行われていることにお気付きだろうか。上司や取引先に気に入ってもらうことも一種のコネづくりなら、ツテをたどって新規顧客に営業をかけるのも立派なコネ活用だ。
つまり、実は「デキるヤツほどコネを持っている」「コネすらつくれないヤツは企業も欲しがらない」というのが現実なのである。
キャリアコンサルタントの砂山擴三郎氏は著書『コネこそ実力!コネで入って何が悪い!―最強コネ力のつくり方鍛え方』(ダイヤモンド社/刊)で、就職活動に行き詰っている人ほどコネをつくれ、コネを使えと強く勧めている。
■条件の悪い人ほどコネを使え!
応募しても応募しても書類選考に通らない……という人は、「年齢が高い」「転職回数が多い」「一貫したキャリアがない」「正社員の経験が少ない」といった何らかの悪条件を備えてしまっていることが多い。
今は1件の求人に多くの求職者が殺到するため、ほとんどの企業が書類選考段階では条件のみで機械的に合格・不合格を判定している。どんなに熱く志望理由を書き込んでも、どれだけ実力があったとしても、書類選考ではスルーされてしまうという。
そんなときこそコネの出番だ。選考もせずに内定というケースはさすがに減ってきたものの、コネならば書類選考をパスして最終面接までたどり着ける確率は格段にアップする。条件の悪さを「コネを用意できる力」でカバーするというわけだ。
また、公にされていない求人にアプローチできることもコネの魅力と言える。「手間と費用を考えて求人を躊躇していたが、いい人を紹介してもらえるのならば採用したい」という企業は意外と少なくない。こうした企業を紹介してもらうことができれば、ライバルなしで選考に臨むことができるのだ。
■コネは誰にでもある、誰にでもつくれる
とはいえ、「コネなんて持ってないよ」という人も多いことだろう。しかし、本当にそうだろうか。普通の社会生活を送っている限り、コネを1つも持っていない人などほとんどいないはず。ただ、自分の持っているものをコネと認識していないだけなのだ。
コネの発掘の仕方にはそれなりのノウハウがいる。また、手持ちのコネでは足りないという場合は新しいコネもつくらなくてはならないだろう。本書で「手持ちのコネの発掘の仕方」「新しいコネのつくり方」「手持ちのコネを発展させてターゲットにアプローチする方法」などのコネノウハウを伝授しているので参考にしたい。日本にはまだまだコネ嫌悪シンドロームが蔓延している。しかし、その一方でなんと転職者の4人に1人がコネを使って就職しているというデータもある。「コネなんてカッコ悪いよな」という顔をしている人たちも、実は涼しい顔でコネを利用しているのだ。
年齢や転職回数やキャリアなどは今さら変えることはできない。だが、コネは自分の努力ややり方次第でいくらでも増やすことができる。「コネはちょっとね……」などと言っていないで、本書を読んで“コネ力”を鍛えてみてはどうだろうか?
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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