日々抱えているイライラやモヤモヤ、やりたいことがあるのに踏み出せないジレンマ。そうしたものが心の中からなくなったら、毎日が楽しくなり、人生がより幸せになるのではないでしょうか。
心の中にある、自分自身を制限させてしまうもの。それを、『いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本』(河出書房新社刊)の著者である栗山葉湖さんは「マインドブロック」と呼んでいます。
マインドブロックとは「潜在意識」の中にいわば「思い込み」のような形で刷り込まれているもので、私たちの日々の行動や感情を左右しています。(p.16より引用)
栗山さんによれば、マインドブロックは具体的に言葉としてあらわせるようなものではないようです。潜在意識の中にあり、自分の行動や感情に対して影響を及ぼすモヤモヤしたもの。例えば、「自分はモテないんだ」「お金持ちになるなんて無理」という思いは、それ自体がマインドブロックではなく、自分の中にあるマインドブロックから生まれた具体的な思いです。まさに行動や思考を左右するものと言っていいでしょう。
このマインドブロックによって、私たちは多くの行動や感情が縛られています。時には、幸せになることを阻害されてしまっていることも。
では、それを消していくにはどうすればいいのでしょうか。それが、『いつでもどこでも3分で心のブロックが消える本』の中で説明されています。
マインドブロックを解除することの5つの効用とは
マインドブロックを解除することを「ブロック解除」といいます。その効用について栗山さんは5つをあげています。
(1)イライラ・モヤモヤが消える
(2)現実が変わる
(3)願いが叶う
(4)人と心地いい関係になれる
(5)ありのままの自分でいられる
例えば、「願いが叶う」とはどういうことでしょうか。「ブロック解除」することで、自分の行動を縛っていた思い込みが消え、アクティブになります。アクティブになるということは、それだけチャンスもめぐってくるということ。潜在意識は強力に現実に作用すると、栗山さんは述べるのです。
また、「ブロック解除」をしていくと、人の目を気にしたり、迎合したりする気持ちがなくなるといいます。自分の思いや願いを遮るものがなくなり、それをサラッと口に出すことができるようになるわけですから、「ありのままの自分」でいられるようになるのです。
「ブロック解除」をするための4つのステップ
では、どうすれば「ブロック解除」できるのでしょうか。それには4つのステップがあるといいます。一つずつ説明していきましょう。
●ステップ1.「やる気」をなくす(リラックスする)
これは、脱力をして潜在意識とつながるということです。「やる気」がある状態とはすなわち顕在意識がアクティブな状態で、潜在意識は表に出てきません。心身をダラっとさせ、能動的に考えない。そうやって潜在意識を引き出すのです。
●ステップ2.「このブロックは何?」と聞く(ブロックのイメージが浮かぶ)
心身をリラックスさせて何も考えずにいると、頭の中にイメージやビジュアルといった言葉ではない何かが浮かぶでしょう。それをキャッチします。抱えているモヤモヤと関係のないものでいいのです。潜在意識から浮かんできたそれを、しっかりつかまえましょう。
●ステップ3.「解除のイメージは何?」と聞く(解除のイメージが浮かぶ)
「ブロックのイメージ」をキャッチしたら、それを頭のかたすみに置き、次に「解除のイメージは何?」と聞きます。そうすると、またイメージが浮かびます。それが「解除のイメージ」です。「解除のイメージ」も脈略のないものでOK。何も考えずに浮かんできたもの。それが、マインドブロックを解除する鍵になるのです。
●ステップ4.「ブロックのイメージ」と「解除のイメージ」を入れ替える
最後のステップでは、「ブロックのイメージ」と「解除のイメージ」を頭の中で入れ替えます。例えば、「ブロックのイメージ」を黒板消しのようなもので消して、消したところに「解除のイメージ」が現れるスタイルであったり、スマホのスワイプのようなスタイルでもいいでしょう。
それぞれのイメージを入れ替えたら、あとは放っておきます。栗山さんいわく、こうすることで知らず知らずのうちに潜在意識が変化するといいます。
本書では、「ブロック解除」の際に気を付けたいポイントや、「夢を邪魔するブロック」「お金のブロック」「人間関係・恋愛のブロック」の手放し方などが説明されており、実際に「ブロック解除」を続けていくことで、どうなっていくのかということが分かります。
この「ブロック解除」は1回わずか3分ほどで出来てしまうのが特徴です。ちょっとモヤッとしたときに、少し心身をダラッとさせて、浮かんだイメージをキャッチしてみる。イライラやモヤモヤは抱えないほうがいいのは当然ですから、ちょっとしたタイミングに実践してみると、心が晴れやかになるかもしれません。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。