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人を怪物に変える「承認欲求」に振り回されやすい人とは

新刊JP
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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 周囲に認められたい。誰かに誉めてもらいたい。自分の功績に気づいてもらいたい。

 こんな気持ちは誰にでもあります。承認欲求は誰もが持っているもので、持つこと自体は自然なことですし、満たすべきものでもあります。問題は承認欲求との付き合い方。上手に付き合い、自分を成長させる糧にできる人もいれば、膨らみすぎた承認欲求が制御不能になり、振り回されてしまう人も。

 肥大化しすぎた承認欲求は自分自身を苦しめます。ここでは『承認欲求に振り回される人たち』(榎本博明著、クロスメディア・パブリッシング刊)から、承認欲求が強すぎる人の特徴を紹介します。

仲間に乗せられて、ついバカなことをしてしまう


 「バイトテロ」という言葉が生まれたのは数年前。アルバイト店員が同僚と悪ふざけした写真や動画をネット上に投稿し炎上。店や企業に多大な迷惑をかけてしまったのがこの言葉が広まるきっかけでしたが、それ以後もこうした炎上はたびたび起こります。

 こうした悪ふざけは一人ではやりません。一緒にいた仲間に乗せられてやってしまったところが多分にあったはずです。そこには仲間うちで注目されたい、笑いをとりたいという承認欲求があります。

 仲間に乗せられると気が大きくなって冷静な判断ができなくなる人は要注意。承認欲求に振り回されやすい人かもしれません。

匂わさずにいられない

 あなたの職場に「忙しすぎて全然寝る時間がない」「昨日も徹夜しちゃったよ」と「忙しいアピール」「寝てないアピール」をする同僚はいませんか?

 自分がいかに仕事をしているか、いかに忙しいかを匂わせてくるこのタイプも、「周りにすごいと思われたい」という承認欲求が暴走気味。実際はそんなアピールをしても「仕事がたまるのは要領が悪いからでは?」と思われるのがオチで、特に「すごい」とは思ってもらえないものですが、それでも匂わせずにいられないのです。

 周囲にそういう人がいるなら、人の振り見て我が振り直せ、ということで自分が周りから煙たがられる匂わせをしていないか振り返ってみましょう。

つい大口を叩いて自分を追い込んでしまう

 あえて目標を周囲に言うことで自分にプレッシャーをかけ、逃げ道を塞ぐことで自分自身を奮い立たせる人がいます。「公言したからにはやらないと格好がつかない」という状況を自ら作り出すこのタイプは、モチベーションが高くストイックな人に多くいます。

 有言実行を自分に課すことで成長できるのなら、悪いことではないはず。ただそれが「周囲から有能な人物だと認められたい」がためなのだとしたら、その有言実行には痛々しさがつきまといます。

嫌と言えない


 「人から認められたい」という承認欲求の根本的な感情は、裏返すと「嫌われたくない」でもあります。嫌われたくないあまりに人間関係で本音を出せないなら、ストレスがたまるばかりです。

 友だちからの誘いを断らない「人づきあいの良さ」は一見長所のように見えますが、実際は「嫌われるのが怖いから誘いを断らないだけ」ということも考えられます。つきあいの良さが重荷になっていると感じたら、その裏には大きな承認欲求が潜んでいるのかもしれません。

 時に冷静な判断を狂わせ、ストレスのもととなり、対人関係を悪化させる原因になる承認欲求。本書ではこの承認欲求との上手なつきあい方を解説していきます。

 繰り返しになりますが、承認欲求は悪いものではありません。持っていて当たり前のものであり、満たすべきものです。周囲に承認欲求の虜になってしまっている人がいる人、または自分自身の承認欲求のせいで苦しんでいる人にとって、本書は現状を変えるきっかけになるはずです。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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