新規事業立ち上げの成功率は10%ほどで、9割は失敗するといわれている。
こんな厳しい数字が出ている中で、どうすれば新規事業を成功させることができるのか。
99%以上の確率で新規事業を成功させ、それぞれ複数のビジネスを展開。経営する会社の年商を合計すれば60億円を超える松本剛徹氏と小島幹登氏の二人が、6つのステップでゼロから新規事業を生み出してきたノウハウを紹介するのが『99%失敗しない新規事業の創り方』(松本剛徹、小島幹登著、ぱる出版刊)だ。
「不平不満」からビジネスチャンスを見いだせ
新規事業創りのステップとは、
1.ビジネスチャンスを発掘する
2.ビジネスアイデアを磨く
3.ビジネスコンセプトを設計する
4.ビジネスモデルを構築する
5.新規事業のための資金調達する
6.テストマーケティングを実施する
の6ステップだ。この6ステップを習得し実践して、松本氏、小島氏は新規ビジネスの成功を積み重ねてきた。
起業するためのネタを探している人や第2、第3の柱となるビジネスを考えている経営者は、ステップ1のビジネスチャンスを発掘するところからだろう。ビジネスチャンスを見つけるには、情報収集が重要だ。効果的な情報収集の方法として大前提になるのが、「不平不満」がビジネスチャンスになりやすいということだ。ユーザーは、自分の利用している商品・サービスに何らかの不平不満を持っている。その不平不満をリサーチすることで、儲かるヒントが見えてくる。
たとえば、ECサイトのレビューを見る方法がある。代表的なECサイトがアマゾンや楽天だ。アマゾンには、どんなカテゴリーのページがあるか、そのカテゴリーのページにはどんな商品が並んでいるか、それを眺めるだけでも市場の状況を把握するのに役立つ。アマゾンや楽天などのECサイトのレビューのいいところは、自分とは利害関係のない人の意見を聞けるところだ。客観的な意見を拾いたいのであれば、知り合いに聞くのではなく、ECサイトで調べるのがいい。
また、レビュー内容で注目すべき点は、星1つの評価がついているレビュー。ある商品の星1つのレビューをいくつも確認していくと、多くの人が共通して持つ不平不満を見つけることができる。それが、ビジネスチャンスの発見につながるのだ。
新規事業創りを成功させるためにも、具体的な方法が記されている本書の6つのステップを参考にしてみてはどうだろう。まずは新規事業のノウハウを身につけることで、その成功の可能性も上がるはずだ。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。