お金持ちの人はなぜお金持ちなのか。もちろん収入が多いというのもあるが、湯水のようにお金を使っていたら、いくら高収入でも、ずっと高い収入をあげていられるとは限らない。
では、お金持ち――いわゆる成功者、一流の人と呼ばれる人たちは、どのような習慣を持っているのだろうか。
『キレイなお札から使いなさい!』(内藤誼人/著、日経BP社/刊)は、成功者の共通パターンの中から「お金の使い方」に焦点をあて、「成功している人」「一流の人」の思考パターンや行動パターンを紹介する一冊だ。
■お金持ちは倹約家が多い?
お金持ちは高級なものを買うだけの余裕がある。しかし、彼らはそういったものを決して買わない。「余裕があるんだから、どんどんお金を使ったらいいのに」と普通の人なら考えるが、むしろ、お金に余裕のある彼らのほうが倹約家だったりするのだ。
ニューヨーク州立大学のトマス・スタンリー氏とウィリアム・ダンコ氏の調査によれば、億万長者の半分は140ドル以上の靴を買ったことがないという。300ドル以上の靴を買ったことがあるのは、わずか1割だった。また、235ドル以上の腕時計も買ったことがないという。1万5000ドル以上の時計を買ったことがあるのは、たったの1%しかいなかった。
過半数の億万長者は300万ドル以上の自動車を買ったことがないし、彼らの半分は高級住宅街に住んではいない。そういう場所に住むと、つい隣近所の人と見栄を張り合ったりするので、お金が貯まらないからだ。
お金を使えば、なくなってしまう。お金持ちはそのことをよく知っている。だから、彼らは必要なことにはお金を使うが、自分のプライドを満足させるためだけにお金を使ったりしないのだという。
■お金持ちのお金の使い方とは?
ただし、自分への投資は積極的に行うべきである。例えば、本をたくさん買ってきて読むことも自分への投資になるだろう。
米国メリーランド州にあるタウソン大学で経済学を教えるメリッサ・グローブズ氏が、アメリカ人とイギリス人1100人あまりを対象に、収入が高い人の属性を調べた。その結果は「教育」を重視する人ほど収入が高いというものになったという。
お金持ちは、教育には積極的にお金をつぎ込んでもよいと考えているし、実際に、自分の子どもの教育にもお金をかけているのだ。
本書を読むと、お金持ちの人たちに共通していることが見えてくる。その習慣を真似ることで、お金を呼び込むことができるかもしれない。
ただし、ラクしてお金持ちになれるなんてことはめったにないということを、肝に銘じておいてほしい。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。