周りに比べて仕事の進みが鈍く、自分を責めてしまったことはありませんか?
仕事が遅い理由、それはあなたの能力が劣っているのではなく、単純に速く仕事を進める技術を知らないだけなのかもしれません。
それならば、仕事を高速化する技術を身につけることができれば、「自分は能力不足」と自責する必要もなくなります。
“速読のカリスマ”として知られる斉藤英治さんの『斉藤式高速仕事術』(扶桑社/刊)は、仕事を高速化するための方法が書かれている一冊です。仕事の速度を上げることは難しいことのように思えますが、日々の業務に追われて高速化まで頭がまわっていないだけの可能性もあり、工夫の余地はたくさんあるのです。
では、高速化をするには、どんな方法があるのでしょうか?
■たくさんのタスクに優先順位をつける
たくさんの仕事を任されると、どの仕事からこなしていけばいいのか分からなくなり、結局全て遅れてしまうことがあるでしょう。
この場合、たくさんの仕事を重要度によって取捨選択する必要があります。仕事には「重要な仕事」と「そうでない仕事」、「人に任せていい仕事」「当面保留にしておいていい仕事」「やらなくていい仕事」などがあり、重要なタスクから優先順位をつけて一つ一つ処理していけば、誰でも簡単にこなせるはずなのです。
では、どうすればいいのか? それには、「自分はいまどのような状態にあるのか」という脳内の全体図を冷静に分析する視点とノウハウが必要です。
そこで斉藤さんが考案したのが「速考マップ」。今持っているタスクを「マインドマップ」のような形で整理する手法で、中心に「今抱えている仕事」という文字があり、そこから複数の幹の部分には「プレゼン準備」「A社への働きかけ」などの大まかな仕事、さらに幹から出ている枝葉の部分に具体的にやらなければいけないタスクが書かれています。そして優先順位をマーカーや色ボールペンなどでつけて、やるべきことを明確化するのです。
これを一週間に一度でもいいので実践してみましょう。頭の中が整理され、仕事の効率もグッと上がるはずです。
■前向きに仕事に取り組むことで作業は速くなる
もう一つ、今すぐにできる仕事高速化の方法を紹介しましょう。それは、今もっている業務を「興味をもって行うこと」です。
「毎日毎日同じ仕事の繰り返し」と思ってしまえば、そこに工夫の余地はなくなります。一方で、「この仕事は面白い!」とワクワクしながら仕事をこなすことで、脳細胞の神経線維はぐんぐん伸びていき、さらに楽しく仕事ができるようになるといいます。
創意工夫があってこその効率化。今まで通りのやり方では仕事が遅いのであれば、仕事との向き合い方を変える必要もあるかもしれません。
本書は情報の「インプット」として「速読」の方法を、その情報を創造・加工する「プロセッシング」として「速考」の方法を、そして「アウトプット」として「速書」の方法を教えてくれます。
仕事が遅いのは、能力不足ではなく、効率化するための技術を知らないだけなのかもしれません。もし「仕事を速くしたい」という想いがあったら、『斉藤式高速仕事術』を試してみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。